XML 拡張

XML 拡張を使用すると、COBOL 作業記憶域に対する XML ドキュメントのインポートとエクスポートを行うことができます。XSLT スタイルシートもサポートされているため、XML ドキュメントのインポート、エクスポート、または変換の際に、XML ドキュメントに XSLT 変換を適用できます。さらに、ドキュメントのテストもサポートされており、ドキュメントが整形式 (構文的に正しい) かどうか、指定したスキーマ ドキュメントに対して有効かどうかをテストできます。

XML は、World Wide Web 上のドキュメントおよびデータの構造化のための汎用フォーマットです。ドキュメントに「構造」を追加すると、検索、ソートなど、電子ドキュメントに対して実行できるさまざまな操作が容易になります。

XML 拡張は多くの機能を備えています。主要機能では、COBOL 作業記憶域に対する XML ドキュメントのインポートとエクスポートがサポートされます。具体的には、データ要素を (必要に応じて) 変換し、その結果を一致する COBOL データ構造に保存することで XML ドキュメントからデータをインポートできます。同様に、COBOL データ要素を (必要に応じて) 変換し、その結果を XML ドキュメントに保存することで COBOL データ構造からデータをエクスポートします。

XML 拡張は、Microsoft Windows オペレーティング システムと、一部の UNIX プラットフォームで実行できます。32 ビット版と 64 ビット版の両方が用意されています。バージョン 2.2 以降の Visual COBOL が必要です。

注:
  • 本書では、特に記載のない限り、Microsoft Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、Windows 8、Windows 10、Windows Server 2012 を含む Microsoft Windows オペレーティング システムを「Windows」と呼びます。
  • XML 拡張は他ベンダーの XML パーサーを使用します。Windows では、特定のバージョンおよび Service Pack の Microsoft MSXML を使用します。これはインストールに含まれています。セキュリティの強化や問題の修正のために、特定のバージョンおよび Service Pack の更新プログラムが公開される場合があります。最新の更新プログラムは Microsoft の Web サイトで確認できますが、バージョンや Service Pack をアップグレードすることはお奨めしません。アップグレードが必要かどうかを事前に Micro Focus SupportLine にお問い合わせください。UNIX または Linux のシステムでは、XML 拡張がリリースごとに GNOME プロジェクトの特定の libxml ライブラリおよび libxslt ライブラリにリンクされます。開発者やエンド ユーザーがこれらのライブラリをアップグレードすることはできません。

    バージョン 2.3.1 以降の XML 拡張は、libxml2 / libxslt/ libexslt に対して UNIX の共有ライブラリ (*.so) ファイルを使用します。これらは新しいバージョンにアップグレードできますが、上述のとおり、新しいバージョンが必要かどうか、サポートされているかどうかを、事前に Micro Focus SupportLine にお問い合わせください。