呼び出し先プログラムへのパラメーターの受け渡し

パラーメータをプログラムに渡すには、CALL 文の USING 指定でパラメーターを指定します。 次に例を示します。

CALL "program-name" USING parameter-1, ..., parameter-n

同様に、呼び出し先のプログラムでは、手続き部の見出しの USING 指定、または ENTRY 文でパラメーターを指定します。 パラメーターの名前は、呼び出し先のプログラムと呼び出し元のプログラムで同じである必要はありませんが、パラメーターの順序は同じにする必要があります。 各パラメーターは、呼び出し先のプログラムと呼び出し元のプログラムの両方で、同じデータ型とサイズを宣言する必要があります。

パラメーターは次の形式で渡すことができます。 次のパラメーターを渡すことができます。

• データ項目のアドレス。USING BY REFERENCE 指定または USING BY CONTENT 指定を使用します。 呼び出し先のプログラムで BY REFERENCE で渡されたパラメーターに加えられた変更は、呼び出し元のプログラムに反映されます。一方、BY CONTENT で渡されたパラーメータに加えられた変更は、呼び出し先のプログラムに反映されません。

  たとえば、次の文は parameter-1 のアドレスを渡します。

  CALL "program-name" USING BY CONTENT parameter-1

• データ項目の値。USING BY VALUE 指定を使用します。 呼び出し先のプログラムでパラメーターに加えられた変更は、呼び出し元のプログラムに反映されません。

  各バイナリの計算項目 (COMP、BINARY、COMP-4、COMP-5、および COMP-X) は、COMP-5 データ項目として渡されます。 つまり、データ項目へのポインターとしてではなく、データ項目としてマシンの順序で表されます。 COMP-5 項目のサイズは、USING BY VALUE 指定の SIZE 修飾子が使用されるかどうかにより異なります。 使用される場合は、COMP-5 データ項目のサイズは、もとの項目のサイズに応じて 4 バイトまたは 8 バイトのどちらかになります。 SIZE 修飾子が指定されない場合は、デフォルトのサイズの 4 バイトが使用されます。

  浮動小数点および小数部の計算項目 (COMP-1、COMP-2、COMP-3、および PACKED DECIMAL) は、変換されずにそのままスタックにコピーされます。

  たとえば、次の文は 2 バイトの値「5」を渡します。

  CALL "program-name" USING BY VALUE 5 SIZE 2.

渡されるすべてのパラメーターのサイズ合計は 1020 バイトを越えてはなりません。各 BY REFERENCE および BY CONTENT パラメーターは 4 バイトを使用します。