BASIS メカニズムは、COBOL の原始ファイルを非対話的に (一時的に) 編集し、その結果を COBOL システムに投入できるようにする。 一時的編集の源として参照される COBOL の原始ファイル ("編集元プログラム") は、変更されることはない。また、COBOL システムによって出力されたファイル (リストなど) 以外には、編集結果の記録は残らない。結果として出力されるコード ファイルは、参照する原始ファイルが存在しないため、アニメートすることはできない。
BASIS メカニズムは固定形式の原始ファイルにだけ有効である。
COBOL システムに投入されるプログラムは、2 つのファイルから構成される。1 つは編集制御ファイル (edit control file) (BASIS 文と編集情報を記録している) であり、もう 1 つは COBOL 原始ファイル (上記の"編集元プログラム") である。
BASIS メカニズムの中で特別な働きをする、以下の 3 つの文がある。
これらの BASIS メカニズム用の文は、COBOL 言語の一部を構成するものではない。これらの文は 1 行に完全に収まっていなければならず、大文字で記さなければならない。
INSERT 文または DELETE 文を使用して、BASIS 文によって用意された COBOL の原始プログラムを変更する場合、COBOL 原始プログラムの一連の項目は、昇順に一連番号を持っていなくてはならない。