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条件付き翻訳

COBOL システムには、COBOL 原始コードの一部またはすべてを選択して翻訳するメカニズムが用意されている。条件付き翻訳の利点を十分に活かすには、 78 レベル (『レベル番号』のトピックを参照) および CONSTANT コンパイラ指令の使用が推奨される。条件付き翻訳は、$IF、$ELSE、$END 構造で制御される。これらの構造は、COBOL IF 構造と同様の動作をする。条件付き翻訳では $DISPLAY 文も使用できる。この文は、翻訳中にメッセージを表示したり、オブジェクト ファイルにバージョン番号を含めたりするために使われる。

構文規則

  1. 条件付き翻訳の文は、COBOL 原始コード行のカラム 7 (固定形式原始コードの場合) またはカラム 1 (自由形式原始コードの場合) にドル記号 ($) を書き、その後ろに IF、DISPLAY、ELSE、または END を続けて記述する。
  2. 条件付き翻訳を使用して、COBOL の文字列を分割することはできない。つまり、連続する複数の行を、条件付き翻訳制御で分けることはできない。
  3. ブール データ項目を条件付き翻訳文に含めることはできない。