実行時構成チューナー - 概要

通常は、IDE でプロジェクトのプロパティを使用して実行時システムを構成します。ただし、IDE では構成できない特定の実行時動作があります。このような動作は実行時チューナーを使用して構成する必要があります。この変数は実行時構成ファイルに保存されます。

アプリケーションの実行時に、IDE では実行時 IDE 設定を含んでいる.gcf ファイルが作成されます。

実行時システムまたはリンクされた実行可能ファイルを起動するとき、これらは実行時構成ファイルを読み込もうとします。実行時構成ファイルは、実行時チューナーおよび環境変数 (UNIX 環境の場合) の値を指定します。構成ファイルを使用して設定された環境変数は、環境にすでに設定されている値より優先されます。

IDE で指定されている設定が構成ファイルでの設定と競合する場合は、IDE で指定されている設定が優先します (Windows 環境にのみ該当)

Interface Mapping Toolkit を使用して、Enterprise Server での実行用に COBOL サービスを生成する場合、アプリケーション コンテナーのチューナーの各種設定、Enterprise Server で使用するランタイム システムのバージョンを指定できます。Interface Mapping Toolkit によって指定される設定が構成ファイルでの設定と競合する場合は、Interface Mapping Toolkit で指定される設定が常に優先します。

実行時構成ファイルは、実行時システムの全ユーザーによって共有されます。

ネイティブ COBOL では、テキスト エディターを使用してテキストベースの実行時構成ファイルを作成または編集します。その後、COBCONFIG_ (Windows) または COBCONFIG (UNIX) 環境変数を使用して、実行時構成ファイルの場所および名前を指定します。ただし、COBOL JVM プロジェクトを開発している場合に、Java プロパティ ファイルを指定する必要があるときは、COBCONFIGJVM 環境変数を使用します。テキスト ファイルの形式は、「構成ファイルのフォーマット」および「実行時チューナーのリスト」のセクションで説明されています。

たとえば、myconf.cfg (Windows) または myconf (UNIX) という名前の構成ファイルを使用する場合は、COBCONFIG_ (Windows) または COBCONFIG (UNIX) を次のように設定します。

Windows:
set COBCONFIG_=e:\mydir\myconf.cfg
UNIX:
COBCONFIG=$HOME/myconf
export COBCONFIG

JVM プロジェクト用の myconf.properties という Java プロパティ ファイルを使用する必要がある場合は、COBCONFIGJVM を次のように設定します。

Windows:
set COBCONFIGJVM=e:\mydir\myconf.properties
UNIX:
COBCONFIGJVM=$HOME/myconf.properties
export COBCONFIGJVM

構成ファイルの使用はオプションであるため、構成ファイルがなくてもエラーは発生しません。