システム共通のオプションは、$COBDIR/etc/cobopt ファイルで定義します。このファイルは、cob コマンドが最初に呼び出された際に読み込まれます。このテキスト ファイルの各行は、次のいずれかの形式に対応します。
[set environment-variable=value] [options] ... [cobextn: .ext [.ext] ... ]
パラメーターは次のとおりです。
行の先頭に、set または cobextn: が指定されていない場合は、その行が options 行として扱われます。
ファイル、$COBDIR/etc/cobopt の内容は、同じ $COBDIR を使用するすべてのユーザーの COBOL の操作に影響があるため、ファイルの内容を変更する場合は、その影響を十分に考慮した上で行ってください。
$COBDIR/etc/cobopt ファイルに以下の内容が書かれています。
cobextn: .AD .FD -N "nobound" -C ans85
cobコマンド ラインでは以下のように指定します。
cob -u a.FD b.AD
上記の例の cob コマンドでは、COBOL ソース ファイル a.FD および b.AD が、コンパイラの構文チェック フェーズに渡され、ANS85 指令に基づいて、中間コードに翻訳されます。次に、中間コードがコンパイラの生成フェーズに渡され、NOBOUND 指令に基づいて、生成コードに翻訳されます。