Java と COBOL の環境のセットアップ

Java アプリケーションを実行するマシンには、Java ランタイム システムをインストールする必要があります。Java と COBOL の両方を使用してアプリケーションを開発する場合は、Oracle が提供する Java Software Development Kit (SDK) が必要になります。

COBOL 開発システムは現在、さまざまな Java ランタイム システムをサポートしています。

Windows 環境の場合

COBOL プログラムと Java プログラムを作成して、互いに連携させる場合には、COBOL や Java のランタイム システムで使用される次の環境変数を、あらかじめ設定しておく必要があります。

  • PATH

    Oracle から Java ランタイム システムを使用する場合は、jvm.dll ファイルが必要です。jvm.dll ファイルは、Java ランタイム システムに含まれる他のファイルと依存関係にあるため、他の位置には移動しないでください。このファイルの位置は、使用している JDK のバージョンによって異なります。このファイルを使用可能にするには、システムの PATH 環境変数にこのファイルを追加します。次に例を示します。

    set path=jdk-install-directory\bin\subdirectory;%path%

    subdirectory の値は clientclassichotspot、または server のいずれかです。

    Interface Mapping Toolkit を使用して EJB または Java Bean を生成する場合は、Java コンパイラが使用可能でなければなりません。Java コンパイラを使用可能にするには、PATH 環境変数に JDK の bin ディレクトリを追加します。次に例を示します。
    set path=jdk-install-directory\bin;%path%
  • CLASSPATH

    Java プログラムから COBOL を呼び出す場合には、COBOL ランタイム システムとのインターフェイスを実装する Java クラスへのアクセスが必要になります。Java クラスへのアクセスを可能にするには、CLASSPATH 環境変数に mfcobol.jar を追加します。次に例を示します。

    set classpath=install-directory\base\bin\mfcobol.jar;%classpath%;.;

    または、Java プログラムを実行する場合には -classpath を使用して classpath を設定できます。次に例を示します。

    java -classpath ".;install-directory\base\bin\mfcobol.jar;%classpath%" MyClass
    Interface Mapping Toolkit を使用して EJB または Java Bean を生成する場合は、CLASSPATH 環境変数に JDK の tools.jar を設定する必要があります。次に例を示します。
    set classpath=jdk-install-directory\lib\tools.jar;%classpath%;.;
  • 共有ライブラリ パス

    オペレーティング システムの共有ライブラリ パスには、libjava を含むディレクトリを必ず指定します。このディレクトリ名はプラットフォームに固有ですが、ほとんどの場合は Java の jre/lib ディレクトリのサブディレクトリとなります。プラットフォームによっては、複数のディレクトリを指定する必要もあります。たとえば、Java ネイティブ スレッド サポートを含むディレクトリも同時に指定します。

UNIX 環境の場合

デフォルト以外のディレクトリに製品をインストールした場合は、本製品のインストール上の注意に従って、インストール後に cobsetenv スクリプトを実行してください。このスクリプトは、以下の環境変数を設定または修正します。COBDIR、PATH、CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH (または AIX 上の LIBPATH)。デフォルトのディレクトリにインストールした場合、これらの変数はすでに正しい場所を指しています。

JDK をインストールする場所を PATH に含める必要があります。

COBOL と Java を同時に実行するには、java または cobrun トリガーではなく、Java/COBOL アプリケーション起動プログラム cobjrun を使用する必要があります。

JAVA_HOME 環境変数が Java をインストールする場所に設定されている場合、cobjrun は PATH に含まれる Java をインストールする場所より優先して、その環境変数を使用します。

注:
  • AIX で cobjrun を使用するには、OS Thread Stack Size が 192k より大きい必要があります。この値が 192k よりも小さい場合、cobjrun -Xmso192k main などの -Xmso192k オプション付きで cobjrun を実行する必要があります。

    OS Thread Stack Size をチェックするには、端末で java -verbose:sizes を実行します。OS Thread Stack Size は、"-Xmsonnn" オプションの数値 nnn です。

すべてのプラットフォーム

Eclipse で Java または JVM プロジェクトを開発する場合、JAVA_HOME 変数を使用して Java インストール ディレクトリを設定する必要はありません。[Properties] ダイアログ ボックスを使用して、JRE または JDK を識別するには、以下のステップに従います。
  1. [Navigator] ウィンドウで Java プロジェクトを選択します。
  2. [プロジェクト] メニューで、[プロパティ] をクリックします。

    [<プロジェクト名> のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 次のいずれかを選択します。
    • COBOL JVM プロジェクトの場合、[Micro Focus > JVM Build Path] をクリックします。
    • Java プロジェクトの場合、[Java Build Path] をクリックします。
  4. [Libraries] タブをクリックします。
  5. [JRE System Library] を選択し、[Edit] をクリックします。
  6. [Alternate JRE] を選択して、[Installed JREs] をクリックし、インストールされた JRE または JDK を選択し、[OK] をクリックします。
    注: リストにない JRE または JDK を追加するには、[Add] をクリックし、[Add JRE] ウィザードを使用します。
  7. [Finish] をクリックし、[OK] をクリックします。