行順編成ファイル

行順編成ファイル (「テキスト ファイル」または「ASCII ファイル」とも呼ばれる) の用途は、主に表示専用データ用です。「メモ帳」などのほとんどの PC エディターでは行順編成ファイルが作成されます。

行順編成ファイルでは、ファイル内の各レコードは、レコード区切り文字で次のレコードと区切られます。レコード区切り文字は、キャリッジ リターン文字 (x"0D") およびライン フィード文字 (x"0A")(Windows) または ライン フィード文字 (x"0A")(UNIX) で構成され、各レコードの空白文字を除く末尾文字の直後に挿入されます。WRITE 文は、データ レコードから後続空白文字を削除し、レコード区切り文字を追加します。READ 文は、レコード区切り文字を削除し、必要に応じて、データ レコードを後続空白文字で埋め、データを読み取るプログラムが定義するレコード サイズに合わせます。

行順編成ファイルのレコード サイズがレコード長よりも大きい場合は、レコード長がデータで埋められ、次の READ で、そのレコードの残りのデータが返されます。つまり、レコード長およびレコード区切り文字が使用されます。

ファイルを行順編成ファイルとして定義するには、COBOL プログラムでファイルに対して SELECT 句に ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL を指定します。次に例を示します。

 select lineseq assign to "lineseq.dat"
     organization is line sequential.