通信エラー

入出力操作でのエラー状態 9/124 は、Fileshare クライアントと Fileshare サーバーの間で通信エラーが発生したことを示します。

エラー 9/124 が最もよく発生するのは、プログラムが最初に入出力要求を出すときです。つまり、Fileshare クライアントが Fileshare サーバーに連絡しようとする時点です。Fileshare クライアントがこれを実行できない場合、エラー 9/124 が返されます。このエラーを受け取った場合は、Fileshare の構成を調べて、次の点を確認してください。

Fileshare サーバー側でトレースが有効化されている場合に、正しく接続し、Fileshare クライアントからの要求に Fileshare サーバーがサービスするようになると、要求が表示されます。詳細については、「高度な操作」の章の「Fileshare のモニター」セクションを参照してください。これ以降に通信エラーが発生すると、エラー コード 9/124 を使用してプログラムにエラーが返されます。これは致命的なエラーであり、Fileshare クライアントはサーバーとの通信を切断します。そのエラー原因を判断するには、File Handling Redirector モジュールのエントリ ポイント、fs_status を、次の形式で呼び出してください。

call "fs_status" returning cci-status

この場合のパラメーターは、次のように定義します。

01 cci-status   pic x(2) comp-x.

この呼び出しが終了すると、CCI モジュールから File Handling Redirector モジュール に返された CCI エラー コードが cci-status に格納されます。CCI エラー コードの詳細については、オンライン ブック『CCI の構成』を参照してください。

エラー 9/124 が返された場合は、さらに次の形式で呼び出しを行って、詳細なエラー メッセージを入手することができます。このメッセージは、CCI 固有のエラーおよび補足情報を文字列で表したものです。次の形式で呼び出してください。

call "fs_commserr" using by reference buffer
                         by value maxlen
                         by reference actual-len

この場合のパラメーターは、次のように定義します。

01 buffer       pic x(n).
01 maxlen       pic x(4) comp-5 value length of buffer.
01 actual-len   pic x(4) comp-5.

この呼び出しが終了すると、buffer には詳細エラー メッセージが、actual-len にはこのメッセージの長さが含まれます。エラー メッセージの補足説明には、次の情報が含まれます。

さらに、File Handling Redirector モジュールは fhneterr.log というローカル ファイルに通信エラーのログを自動的に記録します。そのログ ファイルに含まれる各エントリの形式は、fs_commserr 呼び出しの結果返されたバッファーと同じです。

アプリケーションで fs_commserr を呼び出せない場合は、fhneterr.log ファイルで、返された 9/124 エラーに関する詳細情報を確認することができます。

このログ ファイルは、Fileshare クライアントによって削除されることはありません。しかし、ログ ファイルの内容が不要な場合は、そのログ ファイルを削除することもできます。