NFS 実行の確認

サーバーでの NFS の実行は、ポートマッパー デーモン (portmap または rpc.portmap と呼ばれる) に依存します。また、その他に 5 つのデーモンがサービスに関連付けられます。
  • rpc.nfsd
  • rpc.lockd
  • rpc.statd
  • rpc.mountd
  • rpc.rquotad
ほとんどの Linux ディストリビューションには、これらのデーモンの起動スクリプトが含まれており、通常は /etc/init.d にあります。
これらのデーモンをチェックするには、コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
ps aux | grep rpc
実行中の rpc サービスに応じて、ps コマンドの結果は次のようになります。
 rpc       3338  0.0  0.0   1816   552 ?        Ss   00:31   0:00 portmap
 root      3364  0.0  0.0      0     0 ?        S<   00:31   0:00 [rpciod/0]
 root      3370  0.0  0.0   1868   744 ?        Ss   00:31   0:00 rpc.statd
 root      3394  0.0  0.0   5820   648 ?        Ss   00:31   0:00 rpc.idmapd
 root      3624  0.0  0.0   3940   248 ?        Ss   00:31   0:00 rpc.rquotad
 root      3652  0.0  0.0   1924   284 ?        Ss   00:31   0:00 rpc.mountd
 root      4359  0.0  0.0   3920   684 pts/2    R+   00:34   0:00 grep rpc
また、rpcinfo コマンドを使用してチェックすることもできます。コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
usr/sbin/rpcinfo -p
このコマンドからの次のサンプル出力は、nfs がバージョン 2、3、および 4 を実行していることを示しています。
    program vers proto   port
    100000    2   tcp    111  portmapper
    100000    2   udp    111  portmapper
    100024    1   udp   1005  status
    100024    1   tcp   1008  status
    100011    1   udp    833  rquotad
    100011    2   udp    833  rquotad
    100011    1   tcp    836  rquotad
    100011    2   tcp    836  rquotad
    100003    2   udp   2049  nfs
    100003    3   udp   2049  nfs
    100003    4   udp   2049  nfs
    100021    1   udp  55689  nlockmgr
    100021    3   udp  55689  nlockmgr
    100021    4   udp  55689  nlockmgr
    100003    2   tcp   2049  nfs
    100003    3   tcp   2049  nfs
    100003    4   tcp   2049  nfs
    100021    1   tcp  39321  nlockmgr
    100021    3   tcp  39321  nlockmgr
    100021    4   tcp  39321  nlockmgr
    100005    1   udp    860  mountd
    100005    1   tcp    863  mountd
    100005    2   udp    860  mountd
    100005    2   tcp    863  mountd
    100005    3   udp    860  mountd
    100005    3   tcp    863  mountd

サーバーのインストール環境でコマンドを実行した際に portmappernfs、および mountd のエントリが見つからない場合は、デーモンを起動する必要があります。

次の表は、NFS サービスに関連付けられているファイル、およびそのファイルで提供される情報の詳細を示しています。
/etc/exports exportfs によるファイル システムのエクスポート方法に関する情報。
/var/lib/nfs/etab どのファイル システムをどのユーザーにどのレベルのセキュリティでエクスポートするかを示す情報。
/var/lib/nfs/rmtab 現在マウントされているファイル システム、およびどのクライアントによってマウントされたのかをリストします。
/proc/fs/nfs/exports 実際のクライアント (サブネットではない) に現在エクスポートされているファイル システムに関する情報。
/var/lib/nfs/xtab /proc/fs/nfs/exports と同じ情報が含まれますが、カーネルによって直接管理されるのではなく、nfs-utils によって管理されます。これは、/proc がマウントされていない場合にのみ使用されます。