開発タスクに応じたイメージの作成

開発作業に役立つ Docker を実装する場合は、開発プロセスのさまざまな部分を遂行するために、さまざまなイメージを作成して実行する必要があります。さまざまなイメージを用意することで、常に作業に適したツールを使用し、実行するタスクに合わせて最適化されたイメージを使用できるようになります。

たとえば、COBOL アプリケーションをビルドする場合は、そのためのサポートを提供するイメージを使用する必要がありますが、アプリケーションを実行するだけの場合は、使用するイメージにビルド機能が含まれている必要はありません。

目的に応じたイメージを使用すること、また他のイメージに基づいてイメージを作成することは、Docker コミュニティ全体で広く利用されている手法です。

たとえば、Visual COBOL ベース イメージは、対話型ログインに対応する環境設定を含むイメージを追加して拡張されています。

このバージョンのイメージは、リポジトリ名に _login というサフィックスが付いており、すぐに使える COBOL 開発環境設定を含む対話型 Docker セッションの作成に使用できます。詳細については、Docker マニュアルの docker run -ti コマンドに関する説明を参照してください。

Micro Focus では、Visual COBOL に付属する Docker デモンストレーションで同様の命名方式およびイメージ階層化方式を使用しており、同じ規則を採用することを推奨しています。

前述のとおり、対話型ログイン イメージのリポジトリ名には、通常、_login というサフィックスが付いているため、たとえば、microfocus/vcdevhub:sles12sp3_4.0_x64 というイメージを作成する場合、このイメージに基づく対話型ログイン イメージは、microfocus/vcdevhub:sles12sp3_4.0_x64_login という名前になります。