コア ダンプを作成するには

注: (Windows 環境にのみ該当)
  • Just-In-Time デバッグとコア ダンプの両方を同時に有効にすることはできません。
  • 64 ビットのコア ダンプをデバッグするには、プロジェクトが 64 ビット用にビルドされていることを最初に確認しておく必要があります。これを行うには、[Project Properties] を開いて [64-bit] を選択します。
  • IIS のもとで実行されているアプリケーションのコア ダンプを作成するには、コア ダンプ機能を有効にした際に使用したユーザー アカウントと同じアカウントでアプリケーションが実行されている必要があります。たとえば、デフォルトの匿名ログオン アカウントのもとで実行されている CGI または ISAPI アプリケーションでは、コア ダンプは生成されません。

アプリケーションでプログラムによってコア ダンプが生成される場合以外は、CBL_CREATE_CORE ライブラリ ルーチンを呼び出すことで、ランタイム チューナーを使用してコア ダンプを生成する必要があります。

  1. ランタイム チューナー ファイルを作成します。「ネイティブ COBOL の構成ファイルの形式」を参照してください。
  2. ファイル内に、core_on_error チューナーを含めます。デフォルトでは、コア ダンプが発生すると cblcore (Windows)、または core あるいは core.<pid> (UNIX) という名前でコア ダンプが保存されますが、この名前は core_filename チューナーを含めることで変更できます。 次に例を示します。
    set core_on_error=3
    set core_filename="coredumptest.%p%t_%d"
    core_on_error パラメーター
    0 シグナル (UNIX)、例外 (Windows)、またはランタイム システム エラーに対し、ランタイム システムでコア ファイルは作成されません。これは、ランタイム システムのデフォルトの動作です。
    1 ホスト システムでコア ファイルが通常は作成されるようなシステム シグナル (UNIX)、または例外 (Windows) を受信した場合に、ランタイム システムでコア ファイルが作成されます。シグナルには、たとえば、SIGBUS、SIGSEGV (これらは、通常、ランタイム システム エラー 114 を生成する) などがあります。コア ファイルが作成された後、プロセスは直ちに終了します。例外には、たとえば、ランタイム システム エラー COBRT114 などがあります。
    警告: (UNIX プラットフォームのみ) この値が設定されている場合、オペレーティング システムのセキュリティによってはコア ダンプ ファイルが作成されないことがあります。コア ダンプ ファイルが作成されるように設定する方法については、「コア ダンプの準備」を参照してください。
    2 ランタイム システム エラーが発生した場合は、ランタイム システムでコア ファイルが作成されます。コア ファイルが作成された後、プロセスは直ちに終了します。
    警告: (UNIX プラットフォームのみ) この値が設定されている場合、オペレーティング システムのセキュリティによってはコア ダンプ ファイルが作成されないことがあります。コア ダンプ ファイルが作成されるように設定する方法については、「コア ダンプの準備」を参照してください。
    3 ランタイム システム エラーが発生した場合は、ランタイム システムでスナップ ショット コア ファイルが作成されます。コア ファイルが作成された後、プロセスは処理を続行し、たとえば RTS エラー メッセージを表示します。
    129 core_on_error=1 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。
    130 core_on_error=2 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。
    131 core_on_error=3 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。
    core_filename パラメーター
    重要: このチューナーは、core_on_error を 3 に設定した場合にのみ使用できます。
    path&filename コア ファイルの生成時に作成されるファイルのパスおよび名前 (core_on_error チューナーの値を 3 に設定した場合)。filename にチューナー文字列が含まれている場合は、次のように文字列が置換されます。
    %%
    単一の %
    %d
    プログラムにエラーが発生したときの日付 (yyyymmdd フォーマット)
    %f
    エラーが発生したプログラムのベース名
    %p
    エラーが発生したプログラムのプロセス ID
    %t
    プログラムにエラーが発生したときの時刻 (hhmmss フォーマット)
  3. COBCONFIG_(Windows) または COBCONFIG(UNIX) 環境変数をチューナー ファイルの場所に設定します。Eclipse プロジェクトからアプリケーションを実行している場合は、プロジェクトの [Properties] ダイアログ ボックスでこの環境変数を設定できます。それには、[Micro Focus > Run-time Configuration > Environment Variables] を選択し、[Add] をクリックします。