設計の検討

アプリケーションの設計フェーズでは、パフォーマンスに大きく影響する、ファイルの扱いについて検討すべき重要な決定事項が多くあります。

以下の事項について検討してください。

データ ファイルの場所
可能であれば、ローカルにファイルを保存し、最速でアクセスできるようにします。
複数のユーザーが使用する場合など、ファイルをネットワーク上で置いておく必要がある場合、Fileshare を使用します。Fileshare は、トランザクション処理などの追加機能も提供するため、ファイルをローカルで保存する場合にもソリューションの 1 つとなります。Filreshare の詳細については、『Fileshare Guide』を参照してください。
Fileshare を使用している場合、どのプロトコルを使用しますか?
Fileshare は、ファイルにアクセスする際に複数のタイプのネットワーク プロトコルを使用できます。複数のクライアントがあり、いろいろなタイプのプロトコルを使用して同じファイルにアクセスしている場合、それらのプロトコル間のスワップはパフォーマンスに影響します。このため、できればすべてのクライアントに対して同じプロトコルを使用してください。
Windows 上でローカルに (サーバーとクライアントが同じマシン上で) 動作する Fileshare の場合、CCISMEM プロトコルは CCITCP よりも高速です。
ファイル編成の選択
ファイル編成の選択は、パフォーマンスに影響するため、実行する必要があるタスクに適した編成を選択することが重要です。
シーケンシャル ファイルは、書き込まれた順序でのみ読み取れるため、大きいファイルを頻繁に読み取る必要がある場合には適していませんが、印刷出力ファイルの作成には適しています。
相対ファイルは、シーケンシャルに読み取れますが、ランダム アクセスではファイルの始まりに対応するキーを使用してレコードに素早くアクセスできます。欠点は、削除されたレコードもディスク領域を消費することです。
インデックス付きファイルは、シーケンシャル アクセスとランダム アクセスも提供できます。プライマリおよび代替キーを使用することで、より直接的にレコードにアクセスできます。
各ファイル編成の詳細については、『ファイル取り扱いガイド』セクションの『ファイル編成』を参照してください。