高度なロギングを有効にする場合は、次の推奨事項に従ってデータ ファイルのバックアップおよび回復プロセスを実行してください。
ロールフォワード回復とロールバック回復の両方に対して高度な回復ロギングを有効にします。
回復が必要な場合、高度な回復ロギングでは、基本ロギングよりも柔軟性の高いソリューションが提供されます。
fs /d dbase.ref /ltf <filename>.tlog /ltt f
必要でないファイルのロギングを無効にするには、次のオプションを上記のコマンドに追加できます。
/f filename /o l
バックアップを定期的に実行します。
(少なくとも) 毎日、バックアップを実行します。各バックアップが終了すると、新しいログ ファイルが開始されます。ログ ファイルのサイズを比較的小さいサイズで維持すると、ロールフォワード回復の実行時間が短くなります。
ホット バックアップの回数を最適化します。
データ ファイルのスナップショットを作成する場合、ログ記録するデータが独自のボリュームに保管されていれば、スナップショットが高速になります。
可能な場合は、ロールバック回復をデフォルトの回復方法として使用してください。
ロールバック回復はロールフォワード回復よりも高速ですが、状況によっては長い時間がかかる場合があります (データ スクレイプが必要な場合など)。
データ スクレイプが必要な場合、デフォルトのアクションはデータ スクレイプを実行することですが、fsexitproc.cbl を使用すると、大きなファイルのデータ スクレイプの実行を回避することができます。78-file-recovery-rbld-strt 句を使用し、ファイルのサイズ (offset-x) を問い合わせて、データ スクレイプを実行するか次のファイルにスキップするかを判断します。スキップしたすべてのファイルをメモしておき、それらのファイルに対してロールフォワード回復を実行する必要があります。
ロールバック回復プロセスを試みない場合。
システム障害が発生し、キャッシュをディスクに書き込むことができなかった場合は、/lw (ライト スルー) および /fc (コミット時にフラッシュ) オプションを使用して Fileshare を開始していない限り、ロールバック回復を試みないでください。ただし、これらのオプションは、Fileshare サーバーの構成ファイルに追加できますがパフォーマンスに影響します。これらのオプションを設定していない場合は、代わりにロールフォワード回復を使用してください。
必要なファイルのみを回復します。
ロールバック回復の後、スキップした一部のファイルのロールフォワード回復が必要な場合、fsexitproc.cbl の 78-file-recovery 句を使用して、必要でないファイルを再度スキップできます。