Visual COBOL ベース イメージを作成する Docker デモンストレーションには、デモンストレーションを実行するプロセスができるだけ簡単になるように設計されたバッチ ファイル (bld.bat) が含まれています。本トピックでは、bld.bat の実行時に指定できるパラメーターについて説明します。
注: bld.bat を使用して
Visual COBOL のベース イメージを作成する際は、関連するインストール ファイルおよびライセンスを
bld.bat と同じフォルダーに用意しておく必要があります。これには以下が含まれます。
- Windows 用の Visual COBOL ビルド ツール のインストール可能な実行可能ファイル。これは vcbt_50.exe で、Windows 用の Visual COBOL ビルド ツール ベース イメージの Docker デモンストレーションに含まれています。
- Windows 用の Visual COBOL ビルド ツール の適切なライセンス (.mflic) ファイル。
- JDK のインストールを実行するための関連する実行可能ファイル (イメージに Java のサポートを含める場合)。このファイルは、選択した JDK プロバイダーから入手できます。
バッチ ファイルを実行して Visual COBOL ベース イメージの Docker デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。
bld.bat { IacceptEULA [verbose] [nojava] [java | oraclejava] [install-location] |
rmi |
settings }
パラメーターは次のとおりです。
- IacceptEULA
- Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。
Visual COBOL を含むベース イメージを作成する場合は、必ず IacceptEULA を指定する必要があります。
- install-location
- イメージのファイルシステムの Visual COBOL をインストールするフォルダーの名前を指定します。このパラメーターを指定する場合は、最後に指定する必要があります。
- java
- イメージに Java サポートを含め、Java サポートを AdoptOpenJDK OpenJDK から提供するように指定します。java を指定すると、OpenJDK の最新バージョンがダウンロードされてイメージに含まれます。
- oraclejava
- イメージに Java サポートを含め、Java サポートを Oracle JDK から提供するように指定します。ファイル server-jre-8u162-windows-x64.tar.gz が現在のディレクトリに存在している必要があり、使用するためのライセンスが付与されていることを確認する必要があります。
- nojava
- ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
- rmi
- 以前に作成した Visual COBOL ベース イメージを削除するように指定します。rmi を指定すると、すべての Visual COBOL ベース イメージが削除されるまで docker rmi --force コマンドが複数回実行されます。
- settings
- イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Visual COBOL のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
- verbose
- Docker コマンドが実行時に画面に表示されます。