データベース アクセス プリプロセッサ

ESQL プリプロセッサは基本的には変換ツールであり、埋め込み SQL を処理する COBOL コンパイラによって呼び出され、埋め込み SQL をターゲット データベースが認識できるコードに変換します。Visual COBOL は、Micro Focus COBOL コンパイラと緊密に連携するように設計されたこれらのデータベース アクセス プリプロセッサを提供し、それらから選択できるようにします。

OpenESQL プリプロセッサ

OpenESQL プリプロセッサは、Visual COBOL で使用できる 3 つのプリプロセッサの中で最も柔軟性があります。このプリプロセッサは、基本的な SQL アプリケーション、複数のリレーショナル データベース システムを使用するように設計されたアプリケーション、および将来的に別のリレーショナル データベース システムを使用するために更新が必要なアプリケーションに使用します。埋め込み SQL 文を処理することに加えて、OpenESQL プリプロセッサは COBOL データ型をそれらに相当する SQL データ型に変換します。

OpenESQL は、次のレベルのデータベース アクセスを提供します。
  • ネイティブ アプリケーション用の ODBC
  • マネージ JVM アプリケーション用の JDBC

DB2 外部コンパイラ モジュール (ECM) プリプロセッサ

DB2 ECM プリプロセッサは、埋め込み SQL 文を DB2 データベース サービスへの適切な呼び出しに変換します。このプリプロセッサは、DB2 リレーショナル データベースにアクセスするアプリケーションに対して使用します。

COBSQL プリプロセッサ

COBSQL は、Oracle、Sybase、および Informix リレーショナル データベースのベンダーが提供している COBOL プリコンパイラ向けの統合プリプロセッサです。旧バージョンの Micro Focus COBOL でいずれかのプリコンパイラをすでに使用しており、アプリケーションを現バージョンの Visual COBOL に移行する場合には、COBOL プリプロセッサとして COBSQL を使用します。それ以外の埋め込み SQL アプリケーションの開発には、OpenESQL を使用することをお勧めします。

このプリプロセッサは埋め込み SQL 文をデータベース サービスへの適切な呼び出しに置き換え、コードを追加してデータベース システムが認識する SQL 変数名に COBOL ホストの変数をバインドします。

COBSQL プリプロセッサを Visual COBOL とともに使用する場合、プリコンパイラによって生成されたコードではなく、元のソース コードのプログラムをデバッグできます。

注: COBSQL を使用できるのは、標準的な手続き型の COBOL プログラムだけです。オブジェクト指向の COBOL 構文や入れ子型のプログラムには使用できません。