NFS サーバーの設定

NFS サーバーを設定するには、構成ファイルを設定して NFS を起動する必要があります。

構成ファイルの設定

NFS サーバーを設定するために編集する必要がある主な構成ファイルは 3 つあります。
  • /etc/exports
  • /etc/hosts.allow
  • /etc/hosts.deny

NFS を機能させるために編集する必要があるファイルは /etc/exports だけです。ただし、これは結果的に安全性の低い設定になる可能性があるため、/etc/hosts.allow および /etc/hosts.deny にも適切な変更を加えてセキュリティの問題を防止することを強くお勧めします。

/etc/exports ファイルには、共有ボリュームおよびその共有方法を示すエントリのリストが含まれています。ファイルの設定オプションの詳しい説明については、コマンド プロンプトで man export を入力してください。新しいエントリをファイルに追加するには、次の手順を実行します。
  1. ファイル エディターでファイルを開きます。
  2. 次の行を追加します。
    directory client(option[,option...])
詳細は次のとおりです。
  • directory は、共有するディレクトリです。ディレクトリを共有する場合は、同じファイル システム内でそのディレクトリの下にあるディレクトリもすべて共有されます。
  • client は、ディレクトリにアクセスできるクライアント マシンです。これは、DNS または IP アドレスによってリストすることができます。
  • option は、ディレクトリに対するクライアント マシンのアクセス権を表すリストです。オプションの完全なリストについては、コマンド プロンプトで man exports を入力してください。より一般的なオプションを次にいくつか示します。
    ro デフォルト値。ディレクトリは読み取り専用で共有され、クライアント マシンがそのディレクトリに書き込むことはできません。
    rw クライアント マシンは、ディレクトリに対する読み取りおよび書き込みアクセス権限を持ちます。
    no_root_squash デフォルトでは、クライアント マシン上のユーザー root によって行われたファイル要求は、そのサーバー上のユーザー nobody によって行われたかのように扱われます。このオプションを選択すると、クライアント マシン上の root は、システム上のファイルへのアクセスについて、サーバー上の root と同じレベルのアクセス権限を持ちます。
    注: このオプションによる潜在的なセキュリティの影響に注意してください。
次に例を示します。
/home/user1/eclipse_workspace 192.168.0.1(rw,no_root_squash)

サーバーの起動

portmap および関連 rpc デーモンは、NFS を起動する前に実行されている必要があります。「NFS 実行の確認」トピックを参照してください。

NFS を起動するには、コマンド プロンプトから次のように入力します。
/etc/init.d/nfs start

/etc/exports の変更

NFS サーバーがすでに実行されている際に /etc/exports に変更を加えた場合は、nfsd/etc/exports の読み取りを強制して、変更を適用する必要があります。コマンド プロンプトから、次のように入力します。
usr/sbin/exportfs -ra