システム指令ファイル cobol.dir

システム指令ファイルは、指令のデフォルト値を永続的に無効にして、代わりに独自の設定を有効にする場合に使用します。

1 つ以上の指令をオーバーライドする場合、cobol.dir という名前のシステム指令ファイル (フラット ファイル) を作成し、指令をリストします。各指令を 1 行に 1 つずつ指定するか、同じ行に空白、コロン、またはセミコロンで区切って指定します。COBDIR 環境変数で指定した場所の etc サブディレクトリに cobol.dir を置きます。

注: COBDIR 環境変数が設定されていない場合、COBOL システムは、その環境変数がデフォルトの COBOL システム ディレクトリに設定されているかのように動作します。

コンパイラは、システム指令ファイル内の指令を自動的に処理します。コンパイラはまず、現在のディレクトリから cobol.dir ファイルを探した後、$COBDIR/etc(UNIX) または %COBDIR%\etc(Windows) ディレクトリを探します。

コマンド ラインで指定した指令や、指令ファイル内の指令がコンパイラによって拒否されると、その時点でコンパイル処理は打ち切られます。このため、cobol.dir ファイルを作成したり、変更を加えた場合には必ずテスト用のコンパイルを実行し、指令の処理開始時に拒否メッセージ (Rejected) が表示されないことを確認してください。