デバッグ プロセスの概要

Visual COBOL には、ローカル プロジェクトおよびリモート プロジェクトのデバッグに役立つ強力なツールがいくつか用意されています。また、プロジェクトの一部でないスタンドアロン ファイルのデバッグもサポートされています。ここでは、アプリケーションを準備してデバッグする方法の概要について説明します。

プロジェクトのあるアプリケーションのデバッグ

  1. 現在アクティブなビルド構成で、デバッグ用にプロジェクトをコンパイルしていることを確認します。「デバッグ用にコンパイル」を参照してください。
  2. ソース コードをコンパイルします。デフォルトでは、プロジェクトを変更すると、Eclipse によってプロジェクトが自動的にコンパイルされます。

    [プロジェクト > 自動的にビルド] がオフになっている場合は、コンパイルするには [プロジェクト > プロジェクトのビルド] をクリックします。

  3. [実行 > Debug Configurations] をクリックして、デバッグ構成を選択または作成します。使用できる COBOL デバッグ構成のタイプは、デバッグ セッションのタイプごとに異なります。デバッグ セッションでは、各タイプの構成は異なるオプションを提供し、異なる仕様を必要とします。ビルド構成同様、複数のデバッグ構成を設定し、そのデバッグ構成を入れ替えることができます。これらの設定は、プロジェクトのランタイム設定をオーバーライドします。
  4. [デバッグ] をクリックします。

    Eclipse で [デバッグ] パースペクティブが開き、容易なデバッグが可能なビューを表示できます。

  5. [実行] メニューのオプションを使用して、プログラムのステップ実行、ブレークポイントでの停止、データ項目値の問い合わせなどを行います。

    デバッグ時に使用できるコマンドおよび機能のヒントについては、「Eclipse のデバッグの機能および手法」を参照してください。

  6. デバッグを停止するには、[実行 > 終了] をクリックします。
  7. COBOL または Team Developer パースペクティブに戻るには、Eclipse ウィンドウの右上で COBOL Perspective (COBOL) または Team Developer Perspective (Team Developer) をクリックします。

スタンドアロン ファイルのデバッグ

IDE を使用して、プロジェクトに含まれていないスタンドアロンのネイティブ COBOL プログラムをデバッグできます。デバッガーに必要な情報を生成するには、まずデバッグ用にファイルをコンパイルする必要があります。

スタンドアロン ファイルをデバッグするには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じ、エディターを右クリックして [コンパイル] をクリックすることで、IDE でプログラムをコンパイルします。

    Eclipse では、関連するプログラム シンボル ファイル (.idy) によって提供されたコンパイラ指令が使用されるか、.idy ファイルが存在しない場合には [ウィンドウ > 設定 > Micro Focus > COBOL > Standalone Files > Compile] で指定された指令が使用されます。

  2. エディターでファイルを右クリックし、[Debug As > COBOL Application] をクリックします。

    デバッグが開始され、IDE が [デバッグ] パースペクティブに切り替わります。

  3. プログラムを通常の方法で 1 ステップずつ実行します。