パフォーマンスを向上させる方法は各種ありますが、PERFORM 文の使用は非常に効率的な方法です。
PERFORM 文は、プログラム サイズの増加を抑制する手段として効果的で、プログラム構造が保守しやすくなるという利点もあります。次の規則により、最も効率的な方法で PERFORM 文を使用することができます。
- 共通に使用するコードを節に書き込み、実行します。
これはコーディング手法として望ましいのみでなく、リソース消費の抑制にも効果的です。
- カウンターを増減する場合は、データ項目で保持される値ではなく、リテラル値で終了します。たとえば、n 回のループを実行する場合は、カウンターをゼロから n まで増加させるのではなく、n からゼロまで減少させます。
- 段落ではなく節を実行します。最初の (主要な) 節の末尾には、EXIT PROGRAM 文および STOP RUN 文を記述します。
PERFORM 文の実行範囲内で、別の PERFORM の実行範囲が完結している場合には、終端を含めると、プログラムは実行範囲の終端を超えて実行されます。上記の規則を適用すると、プログラムが実行範囲を超えて実行されることはありません。
不適切な手法の例については、「PERFORM 文の非効率的な使用例」を参照してください。
- 同じ節にある段落には、GO TO 文のみを使用します。
- PERFORM ...THRU 文は使用しません。
- ALTER 文は使用しません。
- 実行の制御が戻らないことがわかっている CALL 文の直後に STOP RUN 文をコーディングします (アプリケーションを整理して終了するプログラムの呼び出しなど)。この手法により、実行範囲の終端を超えて実行されることがなくなり、実行時のパフォーマンスおよび分析の点でより優れたコードを生成できるようになります。