CALL 文の最適化

CALL 文は次の方法で最適化できます。

• CALL 文にデータ名ではなくリテラルを使用すると、CALL 文を最適化できます。次に例を示します。

  CALL "myprog" USING

  上記の文は、次の文より速く実行されます。

  CALL program-name USING

  ここで、program-name は、値 myprog を含むデータ項目です。

• 手続きポインターを使用した呼び出しは、ネイティブ コードでは効率的ですが、.NET マネージ コードでは非効率的です。
• CALL 文は時間がかかるため、プログラムをサブプログラムに分割する場合は、分割数が多くなり過ぎないようにします。一方で、動的にロード可能な小さいプログラムはメモリを効率的に使用できるため、呼び出し自体で時間がかかる場合でもパフォーマンスが向上することがあります。その場合、CALL 文および CANCEL 文を使用して、必要なときにサブプログラムを動的にロードします。デフォルトでは、プログラムをキャンセルしてもメモリが解放されないことに注意してください。
• RETURN-CODE 特殊レジスタを変更しない、また RETURN-CODE に重要な影響を与えない CALL 文は、呼び出し規則 4 を使用する必要があります。コンパイラ指令 DEFAULTCALLS を使用して、呼び出し規則 4 をグローバルに設定できます。
• パラメーターが 8 バイト以下で、長さのパラメーターがリテラル値である場合は、CBL_AND などの論理演算を実行する COBOL システム ライブラリ ルーチンの呼び出しは、コンパイラにより実際に使用するマシンの論理演算に最適化されます。この場合も、呼び出し規則は 4 に設定します。
• 呼び出し規則 256 はそれぞれのエントリ ポイントでパラメーター数の確認を行わないため、これを使用することで呼び出しを速くすることができます。
• 実行時にサブプログラムを検出するのではなく、コンパイル時にサブプログラムの型チェックを行うために、呼び出しプロトタイプを使用します。詳細については、「呼び出しプロトタイプ」を参照してください。
• 実行の制御が戻らないことがわかっている CALL 文の直後に STOP RUN 文をコーディングします (アプリケーションを整理して終了するプログラムの呼び出しなど)。この手法により、実行範囲の終端を超えて実行されることがなくなり、実行時のパフォーマンスおよび分析の点でより優れたコードを生成できるようになります。