テスト カバレッジ構成ファイル

注: この機能はネイティブ COBOL でのみサポートされます。

コマンド プロンプトからテスト カバレッジを使用する場合は、構成ファイルとともに使用する必要があります。テスト カバレッジ構成ファイルの例 default.tcf%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\etc(Windows) または $COBDIR/etc(UNIX) に用意されています。このファイルを編集したり、そのまま使用したりすることができます。

構成は、次のフォーマットのテキスト ファイルになります。

[TESTCOVER]
; comment
RESULT filename.tcz [ACCUMULATE]
ECHOLOG [YES|NO]
LOGNAME [filename]
オプションの詳細は次のとおりです。
[TESTCOVER]
構成ファイルにはこのタグが含まれていなければなりません。ファイルをテスト カバレッジ構成ファイルとして識別します。
; comment
セミコロン (;) はコメント行を示します。セミコロンは、ファイルの最初の列に配置してください。コメントはファイル内の任意の場所に記述できます。この設定は省略可能です。
RESULT filename.tcz [ACCUMULATE]
作成する結果 (.tcz) ファイルを指定します。構成ファイルにはキーワード RESULT が必要です。
ACCUMULATE
この設定は省略可能です。指定した場合、テスト カバレッジは、連続実行の結果を 1 つの結果ファイル filename.tcz に蓄積します。

ACCUMULATE を省略した場合、変数バージョンの filename.tcz (下記を参照) を使用しない限り、テスト カバレッジは実行のたびに filename.tcz を上書きします。

filename.tcz
テスト カバレッジの結果を保持するファイルの名前。ファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成されます。

filename.tcz には次の内容を含めることができます。

  • 絶対または相対パス名。パス名に存在しないフォルダーの名前が含まれる場合、次のようなフォルダーが作成されます。
    RESULT tcresult.tcz

    結果ファイル tcresult.tcz を現在のフォルダーに作成します。また、次のような場合もあります。

    RESULT ./results/tcresult.tcz

    この場合は、結果ファイル tcresult.tcz をフォルダー results に作成します。このフォルダーは、現在のフォルダーの下に作成されます。

  • 名前に疑問符 (?) のワイルドカードを使用した変数ファイル名。

    この場合、ファイル名は str????.tcz の形式で指定します。str は適切な文字列になります。テスト カバレッジは、ワイルドカード文字列 str????.tcz に一致するファイルを検索します。ワイルドカード文字の位置にある最大数値を取得してその値を増分し、結果を書き込むファイル名に増分した値を使用します。

    たとえば、ファイル名を x????.tcz と指定し、ファイル x0001.tczx0002.tcz がすでに存在する場合、テスト カバレッジは自動的に x0003.tcz を作成します。

    生成された数字の桁数は、ワイルドカードの数と同じになります。たとえば、x??.ccz は、x01.cczx02.ccz などを生成します。

    変数ファイル名を使用すると、実行ごとに構成ファイルを変更せずにテスト カバレッジの複数の実行に対して個別の結果ファイルを作成できます。

  • トークン <pid> は、現在のプロセス ID で置き換えられます。次に例を示します。
    RESULT myres_<pid>.tcz

    プロセス ID を 2749 と想定し、結果ファイル myres_2749.tcz を作成します。

ECHOLOG [YES|NO]
テスト カバレッジのサマリーを画面に反映させるかどうかを指定します。この設定は省略可能です。

オプションを指定しない場合やキーワードが省略された場合のデフォルトは YES です。

たとえば、デバッグ時に画面へのアクセスに関する問題がアプリケーションで発生した場合は、ECHOLOG NO を使用します。

LOGNAME [filename]
各実行の最後に、テスト カバレッジのサマリーが filename に付加されます。filename を指定しない場合、projectdir\testcover\testcover.log という名前のデフォルト ファイルが使用されます。projectdir は、プロジェクトが配置されているフォルダーです。この設定は省略可能です。

LOGNAME キーワードに指定する filename には <pid> トークンを含めることができます。このトークンの詳細については、RESULT キーワードの説明を参照してください。

構成ファイルには少なくとも次の内容を含めることをお勧めします。

[TESTCOVER]
ECHOLOG NO
RESULT filename.tcz ACCUMULATE
		
注: RESULT、ECHOLOG、LOGNAME の各キーワードが使用できるのは一度だけです。複数のインスタンスで各キーワードを使用できます (キーワードの前にコメント文字のセミコロン (;) が付いた非アクティブ状態の場合)。

RESULT キーワードの例

Windows:
RESULT .\results\tcresult.tcz ACCUMULATE
UNIX:
RESULT /usr/mydir/results/tcresult.tcz ACCUMULATE

テスト カバレッジは、現在のフォルダーに相対的な results フォルダーにある tcresult.tcz にすべての結果を蓄積します。

Windows:
RESULT c:\myres\tcresult.tcz
UNIX:
RESULT /usr/mydir/tcresult.tcz

ACCUMLATE 動詞が省略されているため、テスト カバレッジは、その結果をファイル tcresult.tcz に保存します。このファイルは、実行ごとに上書きされます。

RESULT run????.tcz

実行ごとに個別の結果ファイルが使用されます。この例では、最初の実行ではテスト カバレッジによって結果ファイル run0001.tcz が作成されます。2 回目の実行では、結果ファイル run0002.tcz が作成されます。この数字は実行が追加されるたびに増分します。

構成ファイルの例

[TESTCOVER]
RESULT run????.tcz
ECHO NO
LOGNAME testcover.log

この例は、完全な構成ファイルを示しています。実行ごとに個別の結果ファイルが使用されます。結果は画面に反映されません。結果のサマリーが testcover.log に付加されます。