テスト カバレッジ レポートの作成手順

注: この機能はネイティブ COBOL でのみサポートされます。
  1. .tcf ファイルに指定されている位置で .tcz ファイルを探します。
  2. コマンド プロンプトで次のように入力します。
    Windows:
    tcreport filename [NO]options
    UNIX:
    cobtcreport filename [NO]options

    詳細は次のとおりです。

    • filename は次のいずれかです。
      • 1 つ以上の .tcz ファイル (カンマ区切り)。次に例を示します。
        Windows:
        tcreport file1.tcz,file2.tcz,file3.tcz... [NO]options
        UNIX:
        cobtcreport file1.tcz,file2.tcz,file3.tcz... [NO]options
      • レポート対象のすべての .tcz ファイルのリストを含むテキスト ファイル filelist.txt

        filelist.txt 内の .tcz ファイルの区切りには、スペース、カンマ、改行のいずれかを使用できます。

        このファイルは、次のように @ を使用して参照する必要があります。

        Windows:
        tcreport @filelist.txt [NO]options
        UNIX:
        cobtcreport @filelist.txt [NO]options
    • options は以下のとおりです。オプションの多くは、先頭に no が付加されています。これは、オプションが動作しないことを示します。オプションはすべてデフォルトではオフです。オプションを指定する順序は自由です。オプションは、いずれも相互に排他的ではありません。
      [no]blocknum 右端のカラムに各文の基本ブロック番号を表示します。ブロックは、ジャンプのない多数の連続する文と考えることができます。これらの行は連続して実行されます。1 つのブロック内の行には、すべて同じ基本ブロック番号が付きます。基本ブロックは、各プログラムにつき 65535 までに制限されます。
      [no]browse ブラウザで HTML 形式のレポート ファイルを開きます。
      [no]calls CALL されたサブルーチンの一覧を表示します。呼び出されたサブルーチンがアルファベット順に表示されます。CALL のオーバーヘッドはかなりの問題なので、この一覧で最も共通的に呼び出されるルーチンを見つけることができます。
      [no]combine プログラムごとに個々のファイルではなく、単一のテキスト ファイルや HTML ファイルを作ります。
      [no]datafreq プログラム中の各データ項目の全実行回数を計算するもので、データ項目が参照された文に対する実行回数を計上したものです。このレポートでは、配列の正しくない 2、3、4 バイト項目も識別します。
      [no]echo 出力をコンソールにエコーします。
      [no]html 出力を HTML 形式で作成します。出力形式を指定しない場合は、HTML がデフォルトで使用されます。.htm 出力ファイルが不要な場合は、[no]html と指定します。
      [no]leftcol レポートの左端に、回数とブロック番号のカラムを表示します。
      reportloc(location) location で指定されたフォルダーにレポートを作成します。
      rootname(rootname) rootname を名前の先頭に付けたレポートを作成します。
      [no]source 各実行文の実行回数を表示したプログラム ソースのリストを作成します。このオプションは、デフォルトでオンになっています。実行回数を正しく計算するためには、.idy.cbl の両方のソース ファイルが必要です。
      taglines(tagfile) タグ ファイルを指定します。タグ ファイルは、特定の情報が含まれたレポートを生成する場合に、ソース コード内のタグを識別します。
      text 出力をテキスト形式 (拡張子 .txt) で作成します。
      [no]verbs 使用されている COBOL 動詞の一覧が表示されます。動詞は、実行の順序に従ってリストされます。各カラムは、以下のとおりです。
      • occurs - プログラム内の動詞の発生回数を示します
      • coverage - テストでカバーされたこのタイプの文の回数と、各動詞の使用比率が表示されます
      • executed - このタイプの文の実行回数の総数と、プログラムの総実行回数に占める比率が表示されます
  3. 作成された索引ファイルを開いて、tcindex.txt または tcindex.htm ファイルを参照します。

レポート ファイルを確認しないで .tcz ファイルにプログラムを単純に一覧する場合には、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

Windows:
#tcscan filename
UNIX:
cobtcscan filename

filename には、.tcz ファイルの名前を指定します。