SYSTEM

実行対象をシステムのシェル経由で実行します。
制約事項: この関数は、ネイティブ COBOL でのみサポートされます。

構文:

#include <sys/wait.h>

int SYSTEM (const unsigned char *cmd);

パラメーター:

cmd 実行するシステム コマンド ライン。末尾が NULL の文字列です。

説明:

C の system() ライブラリ ルーチンと同様、指定されたコマンド ラインをシェルに渡して実行します。

COBOL 環境はシェルや SYSTEM() で実行されるコマンドなど、他のプロセスによる出力を関知しません。そのため、SYSTEM() では画面の更新を伴う処理を実行しないようにするか、呼び出し後に画面を更新する必要があります。

このルーチンの戻り値は、C の system() ライブラリ ルーチンと同じ形式です。C ライブラリのインクルード ファイル sys/wait.h では、実行されたコマンドの戻り値を取得し、その値を操作するマクロが定義されています。詳細については、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。

相当する COBOL 構文:

call "CBL_EXEC_RUN_UNIT" using ...

例:

次のコードはファイルをコピーして標準出力と標準エラーをエラー ファイルにリダイレクトし、コマンドの戻りコードを表示します (実行後にエラー ファイルを開くと、コマンドで生成された出力が確認できます)。

int res;

res = SYSTEM("cp f1 f2 > errfile 2>&1");

if (WIFEXITED(res))
    cobprintf("Exit status: %d\n", WEXITSTATUS(res));