トレースの結果は、2 つのフォーマットのいずれかで表示できます。デフォルトはシンプル テキスト ファイルですが、CTF ビューアを使用して表示できる圧縮バイナリ ファイルを作成することもできます。
テキスト フォーマットのトレース ファイルには、テキスト エディターで表示できるという長所がありますが、次のような短所もあります。
- トレース ファイルがすぐに肥大化する傾向があります。
- トレースの開始前にトレース レコードのフォーマットを指定する必要があります (たとえば、マルチスレッド アプリケーションをトレースする際に、$(THREAD) 疑似変数を指定することでスレッド ID が各トレース レコードに表示されるようにする必要があります)。
- アプリケーションまたはコンポーネントをトレース対応にした開発者以外、ほぼすべてのユーザーにとってトレース イベントは意味がありません。
バイナリ フォーマットのトレース ファイルはテキスト エディターでは表示できませんが、次の長所があります。
- 圧縮フォーマットであるため、通常は同等のテキスト フォーマットのトレース サイズに比べてサイズが 50% 以下です。
- トレースの開始前にレコード フォーマットを指定する必要はありません。プロセス ID、スレッド ID、日時、コンポーネント ID、イベント ID、トレース データなど、トレース イベントについてのすべての関連情報が記録されます。
バイナリ フォーマットのトレース ファイルは、CTF ビューアを使用して表示できます。