数値定数

数値定数は、固定小数点数または浮動小数点数のいずれかになる。

固定小数点の数値定数

数値定数は、0 から 9 までの数値と、正号、負号、小数点などで構成される文字列である。この処理系では、数値定数の長さは 1 文字以上 18 文字以下である。数値定数を形成する際には、下記の規則が適用される。

  • 定数には 1 桁以上の数値を含める。
  • 符号文字を複数持つことはできない。符号を付ける場合は、定数の左端に置く。符号を付けない場合は正数になる。
  • 定数に含められる小数点は 1 つだけである。小数点は想定小数点として扱われる。小数点を置く位置は定数の右端以外のどこでもよい。小数点を付けない場合は整数になる。
  • 数値定数の値は数値定数中の文字によって表される代数値である。数値定数の項類は数値である。「PICTURE 句」のトピックを参照。

数値定数の形成規則に従う定数が引用符で囲まれている場合、その定数は COBOL システムで文字定数として扱われる。

標準データ形式の文字で表した数値定数のサイズは、利用者が指定した数値の桁数に等しい。

MF また、16 進数を数値定数として扱うことができる。このためには、
H"nn"
という形式で表現する。n は 0 から 9 および A から F までの 16 進数値を表す。nn は 8 回まで繰り返せるが、n の個数は偶数とする。

浮動小数点の数値定数

OSVSVSC2MF 

浮動小数点の数値定数の形式は次のとおり。


*

符号を省略した場合は正数と見なされる。

仮数部の長さは、1 文字以上 16 文字以内である。仮数部には小数点を含める。

指数部は、「E」に続けて符号 (省略可能) を記した後に、1 文字または 2 文字で指定する。

浮動小数点の数値定数の大きさは、0.54E-78 から 0.72E+76 まで。この範囲外の値を指定するとエラー メッセージが生成され、値はそれぞれ 0 または 0.72E+76 に置き換えられる。整数の数値定数が必要な場合には浮動小数点数の数値定数を使用しない。