特殊レジスタ

特殊レジスタ (special register) は、COBOL システムによって作成されるデータ項目または一時的な値です。特殊レジスタを参照するには、対応する名前または式を使用します。その際、特別な規則が適用されます。また、特殊レジスタには暗黙のデータ記述 (PICTURE) が想定されます (別途説明)。
表 1. 特殊レジスタ
特殊レジスタ名または式 暗黙のデータ記述 PICTURE 使用法
VSC2MF ADDRESS OF data-name-1 USAGE IS POINTER data-name-1 のアドレスを示すポインター値を生成します。この式は、使用する文で一般形式として明示的に指定します。data-name-1 は、連絡節で 01 レベルおよび 77 レベルのデータ項目として宣言されます。

MF または、データ部の各所で各レベル番号で宣言します。

OSVS CURRENT-DATE 1 X(8) CURRENT-DATE 特殊レジスタには、現在の日付が記録されます (この日付けは、COBOL 実行環境から提供されます)。次の形式をしています。MM/DD/YYMM は月を、DD は日を、YY は年 (1900 年からの下 2 桁) を表わす数字です。CURRENT-DATE は MOVE 文の送り出し側としてだけ使用できます。
DEBUG-ITEM 可変サイズのグループ項目 DEBUG-ITEM 特殊レジスタには、デバッグ節の実行の基となった条件に関する情報が記録されます。詳細については、「デバッグ機能単位」セクションを参照してください。
ENTMF JSON-CODE2 S9(9) BINARY VALUE 0

JSON-CODE 特殊レジスタは、JSON GENERATE 文が正常に実行されたこと、または JSON 生成中に例外が発生したことを示すために使用されます。

入れ子のプログラムで使用する場合、この特殊レジスタは、一番外側のプログラムのグローバル属性で暗黙的に定義されます。

JSON GENERATE 文の終了後、JSON-CODE には、JSON 生成の成功を示すゼロ、または例外を示すゼロ以外のエラー コードが格納されます。

VSC2MF LENGTH OF data-name-2 3 9(9) data-name-2 によって使用される記憶領域の現在のバイト数を示す値を生成します。この式は、数値データ項目を使用できるところであればどこでも使用できます。ただし、添字付けまたは部分参照は例外とします。

MF レベル 78 項目の値を設定して使用することもできます。

LINAGE-COUNTER   LINAGE-COUNTER 特殊レジスタは、レコード順編成ファイルのファイル記述項で LINAGE 句を指定すると生成されます。暗黙の記述は、integer-1 または LINAGE 句の data-name-1 で参照されるデータ項目とサイズが等しい符号なしの整数を記述することです。
OSVSVSC2MF RETURN-CODE 4 S9(4) COMP

XOPEN S9(9) COMP

S9(18) COMP

次のことが可能です。
  • プログラムによって値を設定する。STOP RUN 文、EXIT PROGRAM 文、または GOBACK 文を実行する前に値を設定することで呼び出し元のランタイム要素 (または実行環境) に値を渡すことができる。
  • 他の COBOL プログラムを CALL した後で読み出して、呼び出されたプログラムによって設定された RETURN-CODE の値を取得する。

プログラムの実行を最初に開始するときには、そのプログラムの RETURN-CODE はゼロに設定されます。手続き部の文の中で基本データ項目を参照できるところならば、どこでも RETURN-CODE を data-name として使用できます。

VSC2 SHIFT-IN X(1) 文字の表現形式を 2 バイト文字 (DBCS) から 1 バイト文字 (SBCS) に戻すために使用します。該当する環境において用います。
VSC2 SHIFT-OUT X(1) 文字の表現形式を 1 バイト文字 (SBCS) から 2 バイト文字 (DBCS) に切り替えるために使用します。該当する環境において用います。
VSC2 SORT-CONTROL X(8) ソートおよびマージ操作時にのみ使用されます。この特殊レジスタは手続き部の中で参照できますが、値は空白です。
OSVSVSC2 SORT-CORE-SIZE S9(8) COMP ソートおよびマージ操作時にのみ使用されます。この特殊レジスタは手続き部の中で参照できますが、値はゼロです。
OSVSVSC2 SORT-FILE-SIZE S9(8) COMP ソートおよびマージ操作時にのみ使用されます。この特殊レジスタは手続き部の中で参照できますが、値はゼロです。
OSVSVSC2 SORT-MESSAGE X(8) ソートおよびマージ操作時にのみ使用されます。この特殊レジスタは手続き部の中で参照できますが、値は空白です。
OSVSVSC2 SORT-MODE-SIZE S9(5) COMP ソートおよびマージ操作時にのみ使用されます。この特殊レジスタは手続き部の中で参照できますが、値はゼロです。
OSVSVSC2MF SORT-RETURN S9(4) COMP SORT-RETURN を使用すると、SORT プロシージャの異常終了を発生させることができます。このレジスタに値 16 を入れると、次の RELEASE または RETURN の後で SORT 処理は停止されます。
OSVSVSC2 TALLY 9(5) COMP TALLY 特殊レジスタには、EXAMINE...TALLYING 文によって作成される情報が記録されます。手続き部の文の中で基本データ項目を参照できるところであれば、どこでも TALLY をデータ名として使用できます。
OSVS TIME-OF-DAY 9(6) DISPLAY TIME-OF-DAY 特殊レジスタには、現在の時刻 (24 時間制) が記録されます (この時刻は COBOL 実行環境から提供されます)。次の形式をしています。hhmmsshh は時間を、mm は分を、ss は秒を表わす数字です。TIME-OF-DAY は、MOVE 文の送り出し側としてだけ使用できます。
OSVS WHEN-COMPILED X(20) WHEN-COMPILED 特殊レジスタには、COBOL 翻訳集団が COBOL システムに投入された時刻と日付が記録されます。次の形式をしています。hh.mm.ssMMM DD, YYYYhh は時間 (24 時間制) を、mm は分を、ss は秒を、MMM は月の名前 (先頭 3 文字)、DD は日を、YYYY は年を表わします。

WHEN-COMPILED は MOVE 文の送り出し側としてだけ使用できます。

VSC2 WHEN-COMPILED X(20) WHEN-COMPILED 特殊レジスタには、COBOL 翻訳集団が COBOL システムに投入された時刻と日付が記録されます。次の形式をしています。MM/DD/YYhh.mm.ssDD、hh、mmss は上記のとおりです。YY は年の下 2 桁、MM は月を表わします。

WHEN-COMPILED は MOVE 文の送り出し側としてだけ使用できます。

ENTMF XML-CODE 5 S9(9) COMP XML-CODE 特殊レジスタは、XML パーサーと XML PARSE 文で識別された処理手続きとの間でステータスを伝達するため、および XML GENERATE 文が正常に実行されたか、XML 生成中に例外が発生したかを示すために使用されます。

XML パーサーは、イベントごとに、パーサーの終了時に、XML-CODE を設定します。EXCEPTION XML イベントではなく、XML-CODE の戻り値 -1 で示されるユーザーが開始した例外によってパーサーが終了することを示すために、通常のイベント後に処理手続きの XML-CODE を -1 にリセットできます。

XML GENERATE 文の終了後、XML-CODE には、XML 生成の成功を示すゼロ、または例外を示すゼロ以外のエラー コードが格納されます。

ENTMF XML-EVENT 6 X(30) XML-EVENT 特殊レジスタは、XML パーサーからのイベント情報を、XML PARSE 文で識別された処理手続きに伝達するために使用されます。制御を処理手続きに渡す前に、XML パーサーは XML-EVENT 特殊レジスタを XML イベントの名前に設定します。XML-EVENT は受け取り側データ項目として使用できません。
ENTMF XML-NTEXT   XML-NTEXT 特殊レジスタは、XML 解析時、USAGE NATIONAL であるドキュメント要素を含むように定義されます。XML-NTEXT は、含まれる XML ドキュメント要素の長さを持つ各国文字の基本データ項目です。XML-NTEXT の長さは実行時に動的に変化します。
パーサーは、次の場合、制御を処理手続きに移す前に、イベントに関連付けられたドキュメント要素に XML-NTEXT を設定します。
  • XML PARSE 文の作用対象が、項類が各国文字のデータ項目であるか、XML PARSE 文で RETURNING NATIONAL 指定が記述されている場合
  • ATTRIBUTE-NATIONAL-CHARACTER イベントの場合
  • CONTENT-NATIONAL-CHARACTER イベントの場合

XML-NTEXT が設定されている場合、XML-TEXT 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NTEXT および XML-TEXT のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-NTEXT に含まれる各国文字の数を判別するには、LENGTH 関数を使用します。

XML-NTEXT は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF XML-TEXT   XML-TEXT 特殊レジスタは、XML 解析時、字類が英数字であるドキュメント要素を含むように定義されます。XML-TEXT は、含まれる XML ドキュメント要素の長さを持つ英数字の基本データ項目です。XML-TEXT の長さは実行時に動的に変化します。

パーサーは、XML PARSE 文の作用対象が英数字データ項目であり、XML PARSE 文で RETURNING NATIONAL 指定が記述されていない場合、制御を処理手続きに移す前に、イベントに関連付けられたドキュメント要素に XML-TEXT を設定します。ただし、ATTRIBUTE-NATIONAL-CHARACTER イベントおよび CONTENT-NATIONAL-CHARACTER イベントの場合を除きます。

XML-TEXT が設定されている場合、XML-NTEXT 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NTEXT および XML-TEXT のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-TEXT に含まれるバイト数を判別するには、XML-TEXT に対して LENGTH 関数または LENGTH OF 特殊レジスタを使用します。

XML-TEXT は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF XML-INFORMATION S9(9) USAGE BINARY VALUE 0 XML-INFORMATION 特殊レジスタは、解析の状態に関する追加情報を XML PARSE 処理手続きに提供するために使用します。

このレジスタは、XML EVENT が完了したかどうかを簡単に判別するメカニズムを提供します。XML 内容が複数のイベントに分割されることがあり、その場合、分割された内容をアプリケーションで 1 つに結合する必要があります。XML-INFORMATION レジスタは、XML イベントの内容が完全であるかどうかを示すために使用します。

XML-INFORMATION レジスタの値は、さまざまな XML イベントに対して次のように設定されます。

  • ATTRIBUTE-CHARACTERS
    • 1 は、XML-TEXT または XML-NTEXT 特殊レジスタの属性値が完全であることを示します。
    • 2 は、XML-TEXT または XML-NTEXT 特殊レジスタの属性値が完全でないことを示します。
    • 4、8、16、... は将来使用するために予約されています。
  • CONTENT-CHARACTERS
    • 1 は、XML-TEXT または XML-NTEXT 特殊レジスタの内容値が完全であることを示します。
    • 2 は、XML-TEXT または XML-NTEXT 特殊レジスタの内容値が完全でないことを示します。
    • 4、8、16、... は将来使用するために予約されています。
  • 他のすべてのイベント
    • 0 は、現在利用可能な追加情報がないことを示します。
    • 2、4、8、16、... は将来使用するために予約されています。
ENTMF XML-NAMESPACE   XML-NAMESPACE 特殊レジスタは、XML 解析時に定義され、XML イベント START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME の XML-TEXT の名前に関連付けられたネームスペースの識別子 (関連付けられている場合) を格納し、XML イベント NAMESPACE-DECLARATION の宣言されたネームスペース識別子を格納します。

パーサーは、XML PARSE 文の作用対象が英数字データ項目であり、XML PARSE 文で RETURNING NATIONAL 指定が記述されていない場合、制御を処理手続きに移す前に、名前に関連付けられたネームスペースの識別子に XML-NAMESPACE を設定します。

XML-NAMESPACE を使用するには、XMLPARSE(XMLSS) コンパイラ オプションでコンパイルする必要があります。

XML-NAMESPACE は、項類が英数字の基本データ項目です。実行時の長さは、含まれているネームスペース識別子の長さです。

XML-NAMESPACE は、次に対しては、長さがゼロになります。
  • 名前に関連付けられたネームスペースがない場合の START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME XML イベント
  • 空の文字列を指定してネームスペースが宣言されていない場合の NAMESPACE-DECLARATION XML イベント
  • その他のすべての XML イベント

XML-NAMESPACE が設定されている場合、XML-NNAMESPACE 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NAMESPACE および XML-NNAMESPACE のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-NAMESPACE に含まれるバイト数を判別するには、LENGTH 関数または LENGTH OF 特殊レジスタを使用します。

XML-NAMESPACE は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF XML-NAMESPACE-PREFIX   XML-NAMESPACE-PREFIX 特殊レジスタは、XML 解析時に定義され、XML イベント START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME の XML-TEXT の名前のプレフィックス (存在する場合) を格納し、XML イベント NAMESPACE-DECLARATION のローカル属性の名前を格納します。ネームスペースのプレフィックスは、完全なネームスペース識別子のエイリアスとして使用されます。

パーサーは、XML PARSE 文の作用対象が英数字データ項目であり、RETURNING NATIONAL 指定が記述されていない場合、制御を処理手続きに移す前に、XML-NAMESPACE-PREFIX を設定します。

XML-NAMESPACE-PREFIX を使用するには、XMLPARSE(XMLSS) コンパイラ オプションでコンパイルする必要があります。

XML-NAMESPACE-PREFIX は、項類が英数字の基本データ項目です。実行時の長さは、含まれているネームスペース プレフィックスの長さです。

XML-NAMESPACE-PREFIX は、次に対しては、長さがゼロになります。
  • 名前にプレフィックスがない場合の START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME XML イベント
  • 宣言がデフォルトのネームスペースに対してである場合 (この場合はネームスペース宣言の属性名にプレフィックスは付けられません) の NAMESPACE-DECLARATION XML イベント
  • その他のすべての XML イベント

XML-NAMESPACE-PREFIX が設定されている場合、XML-NNAMESPACE-PREFIX 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NAMESPACE-PREFIX および XML-NNAMESPACE-PREFIX のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-NAMESPACE-PREFIX に含まれるバイト数を判別するには、LENGTH 関数または LENGTH OF 特殊レジスタを使用します。

XML-NAMESPACE-PREFIX は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF XML-NNAMESPACE  

XML-NNAMESPACE 特殊レジスタは、XML 解析時に定義され、XML イベント START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME の XML-NTEXT の名前に関連付けられているネームスペースの識別子 (関連付けられている場合) を格納し、XML イベント NAMESPACE-DECLARATION の宣言されたネームスペース識別子を格納します。

パーサーは、XML PARSE 文で RETURNING NATIONAL 指定が記述されているか、XML PARSE 文の作用対象が各国文字データ項目である場合、制御を処理手続きに移す前に、名前に関連付けられたネームスペースの識別子に XML-NNAMESPACE を設定します。

XML-NNAMESPACE を使用するには、XMLPARSE(XMLSS) コンパイラ オプションでコンパイルする必要があります。

XML-NNAMESPACE は、項類が各国文字の基本データ項目です。実行時の長さは、含まれているネームスペース識別子の長さです。

XML-NNAMESPACE は、次に対しては、長さがゼロになります。
  1. 名前に関連付けられたネームスペースがない場合の START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME XML イベント
  2. 空の文字列を指定してネームスペースが宣言されていない場合の NAMESPACE-DECLARATION XML イベント
  3. その他のすべての XML イベント

XML-NNAMESPACE が設定されている場合、XML-NAMESPACE 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NNAMESPACE および XML-NAMESPACE のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-NNAMESPACE に含まれる各国文字位置の数を判別するには、LENGTH 関数を使用します。バイト数を判別するには、LENGTH OF 特殊レジスタを使用します。

XML-NNAMESPACE は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF XML-NNAMESPACE-PREFIX   XML-NAMESPACE-PREFIX 特殊レジスタは、XML 解析時に定義され、XML イベント START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME の XML-NTEXT の名前のプレフィックス (存在する場合) を格納し、XML イベント NAMESPACE-DECLARATION のローカル属性の名前を格納します。ネームスペースのプレフィックスは、完全なネームスペース識別子のエイリアスとして使用されます。

パーサーは、XML PARSE 文の作用対象が各国文字データ項目であるか、XML PARSE 文で RETURNING NATIONAL 指定が記述されている場合、制御を処理手続きに移す前に、XML-NNAMESPACE-PREFIX を設定します。

XML-NNAMESPACE-PREFIX を使用するには、XMLPARSE(XMLSS) コンパイラ オプションでコンパイルする必要があります。

XML-NNAMESPACE-PREFIX は、項類が各国文字の基本データ項目です。実行時の長さは、含まれているネームスペース プレフィックスの長さです。

XML-NNAMESPACE-PREFIX は、次に対しては、長さがゼロになります。
  • 名前にプレフィックスがない場合の START-OF-ELEMENT、END-OF-ELEMENT、および ATTRIBUTE-NAME XML イベント
  • 宣言がデフォルトのネームスペースに対してである場合 (この場合はネームスペース宣言の属性名にプレフィックスは付けられません) の NAMESPACE-DECLARATION XML イベント
  • その他のすべての XML イベント

XML-NNAMESPACE-PREFIX が設定されている場合、XML-NAMESPACE-PREFIX 特殊レジスタの長さはゼロになります。常に、2 つの特殊レジスタ XML-NNAMESPACE-PREFIX および XML-NAMESPACE-PREFIX のうちの 1 つのみがゼロ以外の長さになります。

XML-NNAMESPACE に含まれる各国文字位置の数を判別するには、LENGTH 関数を使用します。バイト数を判別するには、LENGTH OF 特殊レジスタを使用します。

XML-NNAMESPACE-PREFIX は受け取り側項目として使用できません。

ENTMF 
表 2. XML イベントの内容および関連する特殊レジスタの内容
XML-EVENT7 XMLPARSE(XMLSS) XMLPARSE(COMPAT)
ATTRIBUTE-CHARACTER N/A XML-TEXT または XML-NTEXT には、属性値の定義済みのエンティティ参照に対応する単一の文字が含まれます。
ATTRIBUTE-CHARACTERS XML-TEXT または XML-NTEXT には、引用符またはアポストロフィで囲まれた値が含まれます。これは属性値のサブストリングになることがあります。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、引用符またはアポストロフィで囲まれた値が含まれます。値に文字参照またはエンティティ参照が含まれている場合、これは属性値のサブストリングになることがあります。
ATTRIBUTE-NAME ネームスペースにない属性名の場合、XML-TEXT または XML-NTEXT には属性名が含まれます。デフォルト以外のネームスペースの名前を持つ属性の場合、属性名は、常にプレフィックスが付けられ、prefix: local-part = "AttValue" という形式になります。XML-TEXT または XML-NTEXT には local-part が含まれ、XML-NAMESPACE または XML-NNAMESPACE にはネームスペース識別子が含まれ、XML-NAMESPACE-PREFIX または XML-NNAMESPACE-PREFIX には prefix が含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、属性名 (等号の左側の文字列) が含まれます。
ATTRIBUTE-NATIONAL-CHARACTER XML ドキュメントのタイプにかかわらず、XML-TEXT は空で長さがゼロであり、XML-NTEXT は数字参照に対応する単一の各国文字を含みます。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
COMMENT XML-TEXT または XML-NTEXT には、開始文字シーケンス "<!--" および終了文字シーケンス "<!--" で囲まれたコメント テキストが含まれます。これはテキストのサブストリングになることがあります。 XML-TEXT または XML-NTEXT には常にコメントのテキスト全体が含まれます。
CONTENT-CHARACTER N/A XML-TEXT または XML-NTEXT には、要素の内容の定義済みエンティティ参照に対応する単一の文字が含まれます。
CONTENT-CHARACTERS XML-TEXT または XML-NTEXT には、開始タグと終了タグの間にある要素の文字内容が含まれます。これは内容のサブストリングになることがあります。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、開始タグと終了タグの間にある要素の文字内容が含まれます。内容に文字参照またはエンティティ参照が含まれている場合、これは文字内容のサブストリングになることがあります。
CONTENT-NATIONAL-CHARACTER XML ドキュメントのタイプにかかわらず、XML-TEXT は空で長さがゼロであり、XML-NTEXT は数字参照に対応する単一の各国文字を含みます。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
DOCUMENT-TYPE-DECLARATION XML-TEXT または XML-NTEXT には、ドキュメント タイプ宣言で指定されたルート要素の名前が含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、開始文字シーケンスおよび終了文字シーケンス "<!DOCTYPE" および ">" を含む、ドキュメント タイプ宣言全体が含まれます。
ENCODING-DECLARATION XML-TEXT または XML-NTEXT には、XML 宣言のエンコーディング宣言の値 (引用符またはアポストロフィ内) が含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
END-OF-CDATA-SECTION XML-CODE および XML-EVENT を除くすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、文字列 "]]>" が含まれます。
END-OF-DOCUMENT XML-CODE および XML-EVENT を除くすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
END-OF-ELEMENT XML-TEXT または XML-NTEXT には、終了要素タグまたは空の要素タグの名前のローカル部分 (local-part) が含まれます。要素名がデフォルト以外のネームスペースにある場合、XML-NAMESPACE または XML-NNAMESPACE にはネームスペース識別子が含まれます。要素名がネームスペースにあり、プレフィックスが付けられている (prefix: local-part の形式である) 場合、XML-NAMESPACE-PREFIX または XML-NNAMESPACE-PREFIX にはプレフィックスが含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、終了要素タグまたは空の要素タグの名前が含まれます。
END-OF-INPUT

XML-CODE および XML-EVENT を除くすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。XML ドキュメントの追加セグメントを解析するには、次のセグメントを identifier-1 に移動し、XML-CODE を 1 に設定します。

N/A
EXCEPTION XML-CODE には、例外を識別する一意の戻りコードおよび理由コードが含まれます。XML-TEXT または XML-NTEXT には、例外の原因となったエラーまたは異常の発生時点までのドキュメント要素が含まれます。その他のすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。 XML-CODE には、例外を識別する一意のエラー コードが含まれます。XML-TEXT または XML-NTEXT には、例外が検出された時点まで (その時点を含む) の、正常にスキャンされたドキュメントの部分が含まれます。
NAMESPACE-DECLARATION XML-TEXT および XML-NTEXT は両方とも空で長さがゼロです。XML-NAMESPACE または XML-NNAMESPACE には、宣言されたネームスペース識別子が含まれます。ネームスペースが空の文字列を指定して「宣言されていない」場合、XML-NAMESPACE および XML-NNAMESPACE は空で長さがゼロです。ネームスペース宣言の形式が xmlns: prefix = "namespace-identifier" である場合、XML-NAMESPACE-PREFIX または XML-NNAMESPACE-PREFIX にはプレフィックスが含まれます。それ以外の場合に、宣言がデフォルトのネームスペースに対してであり、属性名が xmlns であるときは、XML-NAMESPACE-PREFIX および XML-NNAMESPACE-PREFIX は両方とも空で長さがゼロです。 N/A

(ATTRIBUTE-NAME および ATTRIBUTE-CHARACTERS イベントが代わりに通知されます。)

PROCESSING-INSTRUCTION-DATA XML-TEXT または XML-NTEXT には、処理命令の残りの部分 (ターゲット名の後ろ) が含まれます。これには、終了シーケンス "?>" は含まれず、後続空白文字は含まれ、先行空白文字は含まれません。これは処理命令データのサブストリングになることがあります。 XML-TEXT または XML-NTEXT には常に処理命令データ全体が含まれます。
PROCESSING-INSTRUCTION-TARGET XML-TEXT または XML-NTEXT には、処理命令の開始シーケンス "<?" の直後に出現する処理命令のターゲット名が含まれます。このイベントは、特定の処理命令で複数回発生する場合があります (データの各サブストリングの前に 1 回発生)。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。このイベントは、特定の処理命令で 1 回だけ発生します。
STANDALONE-DECLARATION XML-TEXT または XML-NTEXT には、XML 宣言のスタンドアロン宣言の値 (引用符またはアポストロフィ内 ("yes" または "no")) が含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
START-OF-CDATA-SECTION XML-CODE および XML-EVENT を除くすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、文字列 "<![CDATA[" が含まれます。
START-OF-DOCUMENT XML-CODE および XML-EVENT を除くすべての XML 特殊レジスタは空で長さがゼロです。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、ドキュメント全体が含まれます。
START-OF-ELEMENT XML-TEXT または XML-NTEXT には、開始要素タグまたは空の要素タグの名前のローカル部分が含まれます。要素名がネームスペースにある場合、XML-NAMESPACE または XML-NNAMESPACE にはネームスペース識別子が含まれます。要素名がネームスペースにあり、プレフィックスが付けられている (prefix: local-part の形式である) 場合、XML-NAMESPACE-PREFIX または XML-NNAMESPACE-PREFIX にはプレフィックスが含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、要素タイプとも呼ばれる、開始要素タグまたは空の要素タグの名前が含まれます。
UNKNOWN-REFERENCE-IN-ATTRIBUTE XMLPARSE(XMLSS) の場合、パーサーは常に EXCEPTION を通知します。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、エンティティ参照名が含まれますが、"&" および ";" 区切り文字は含まれません。
UNKNOWN-REFERENCE-IN-CONTENT XMLPARSE(XMLSS) の場合、パーサーは UNRESOLVED-REFERENCE または EXCEPTION を代わりに通知します。 XML-TEXT または XML-NTEXT には、エンティティ参照名が含まれますが、"&" および ";" 区切り文字は含まれません。
UNRESOLVED-REFERENCE XML-TEXT または XML-NTEXT には、XML 内容のエンティティ名が含まれますが、"&" および ";" 区切り文字は含まれません。 N/A

パーサーは代わりに UNKNOWN-REFERENCE-IN-CONTENT を通知します。

VERSION-INFORMATION XML-TEXT または XML-NTEXT には、XML 宣言のバージョン情報の値 (引用符またはアポストロフィ内) が含まれます。 XML-TEXT または XML-NTEXT の内容は、XMLPARSE(XMLSS) の内容と同じです。
1 CURRENT-DATE 特殊レジスタの内容の形式は、CURRENT-DATE 指令の影響を受けます。
2 サポートされる例外コードのリストについては、「JSON-CODE 例外コード」を参照してください。
3 LENGTH OF 特殊レジスタは、Micro Focus 方言ではリテラルで続けても構いません。文字リテラルの場合、長さは、文字リテラルの長さになります。浮動小数点リテラル以外の数字リテラルの場合、長さは、先行ゼロを含む、数値リテラルの桁数となります。符号および小数点は、指定されている場合、カウントされません。浮動小数点数リテラルの場合、長さは、符号文字 (指定されているかどうかを問わない)、仮数および指数の桁数 (先行ゼロを除く)、小数点、文字「E」または「e」および指数符号 (指定されているかどうかを問わない) を含みます。表意定数の長さは 1 です。
4 RETURN-CODE 特殊レジスタのサイズは、XOPEN 指令、RTNCODE-SIZE 指令、および RTNCODE-TYPE 指令の影響を受けます。
5 サポートされる例外コードのリストについては、「XML-CODE 例外コード」を参照してください。
6 XML-TEXT および XML-NTEXT の内容は、XML-EVENT の内容によって異なります。詳細については、「表 2」を参照してください。
7 EXCEPTION を除くすべてのイベントで、XML-CODE にはゼロが含まれます。特に明記しない限り、ネームスペース XML レジスタ (XML-NAMESPACE、XML-NNAMESPACE、XML-NAMESPACE-PREFIX、および XML-NNAMESPACE-PREFIX) は空であり、長さはゼロになります。