ISO2002MF 

定義済みオブジェクト識別子

定義済みオブジェクト識別子には、以下のものがある。

定義済みオブジェクト識別子 使用法
SELF 現在のメソッドの実行対象となっているオブジェクトを参照する。メソッドの手続き部で使用できる。SELF が使用されているメソッドを呼び出すために使用されたオブジェクトを参照する。メソッド呼び出しに SELF を指定すると、該当のオブジェクトに関して宣言されているすべてのメソッドが検索の対象となる。
SELFCLASS 現在のオブジェクト (SELF) のクラス オブジェクトであるオブジェクトを参照する。SELF 自体がクラス オブジェクトである場合は、SELFCLASS はシステム クラスの BEHAVIOR となる。クラス オブジェクトの BEHAVIOR は自己参照を終了させる働きをする。つまり、SELF がクラスの BEHAVIOR であるならば、SELFCLASS も同様である。
SUPER 現在のメソッドの実行対象となっているオブジェクトを参照する。メソッドの手続き部で使用できる。INVOKE 文または文内呼び出しでメソッドを呼び出すために使用されたオブジェクトなどが該当する。SELF が使用されているメソッドを呼び出すために使用されたオブジェクトを参照する。メソッド呼び出しに SUPER を指定すると、実行中のメソッドと同じクラス内に定義されているすべてのメソッドが検索の対象外になる。
NULL 空のオブジェクト参照値を参照する。これはオブジェクトを参照しないことが保証された固有の値である。NULL は暗黙的にクラス オブジェクトおよび項類オブジェクト参照として記述されており、非限定オブジェクト参照ではない。受け取り側の作用対象には NULL を指定できない。