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BASIS メカニズム

BASIS メカニズムにより、COBOL ソース ファイル全体を非対話的に編集し (暫定処理として)、その編集結果を COBOL システムに投入できる。暫定編集のソースとして参照される COBOL ソース ファイル (「編集元プログラム」) 自体は変更されず、COBOL システムが出力するファイル (リストなど) 以外には編集結果の記録は残らない。結果として出力されるコード ファイルは、参照するソース ファイルが存在しないため、アニメートできない。

BASIS メカニズムは、固定形式のソース ファイルに対してのみ有効である。

COBOL システムに投入するプログラムは、2 つのファイルで構成される。1 つは編集制御ファイル (BASIS 文および編集情報を含む) であり、もう 1 つは COBOL ソース ファイル (上記の「編集元プログラム」) である。

以下の 3 つの文は、BASIS メカニズム内で特別な働きをする。

  1. BASIS
  2. INSERT
  3. DELETE

これらの特別な文は、COBOL 言語の一部ではない。各文は、文全体を 1 行に収め、大文字で記述する必要がある。

INSERT 文または DELETE 文を使用して、BASIS 文で指定した COBOL ソース プログラムを変更する場合、COBOL ソース プログラムの一連のフィールドには、一連の番号が昇順で含まれている必要がある。

一般規則

  1. BASIS メカニズムを使用するには、PREPROCESS(BASIS) または P(BASIS) という BASIS プリプロセッサ指令を指定する必要がある。
  2. DELETE 文がソース プログラム行の B 領域に完全に含まれ、その後に有効な編集元順序番号または編集元順序番号の範囲が続かない場合、COBOL システムにより COBOL の DELETE 文として扱われる。
  3. BASIS メカニズムの DELETE 文では、編集元順序番号および編集元順序番号の範囲は、すべて数字の昇順とする。
  4. 編集制御ファイル内では、編集元順序番号および編集元順序番号の範囲は、すべて数字の昇順とする。