ANS85 

範囲明示文

範囲明示文とは、対応する明示範囲終了子によって有効範囲が指定される文のことである。たとえば IF 文は範囲明示文であり、それに対応する明示範囲終了子は END-IF である。したがって、範囲明示文および明示範囲終了子の間にある文はすべて、その範囲明示文に含まれるものと見なされる。

範囲明示文は入れ子にできる。その場合、明示範囲終了子は、その手前にある範囲明示文のうちでまだ対になっていない最も近い範囲明示文と対をなすと見なされる。

範囲明示文は暗黙的に終了させることもでき、次の 2 つの方法がある。1 つは手続き完結文の末尾で終了させる方法であり (分離符の終止符によって、未終了の文がすべて終了する)、もう 1 つは範囲明示文を含む文を終了させる方法である。

注: すべての文がこのように範囲を区切れるわけではない。範囲を区切れる文のうち、明示範囲終了子によって明示的に終了されるもののみを範囲明示文と呼ぶ。

詳細については、「COBOL 言語の概念」の章の「明示範囲符および暗示範囲符」セクションを参照。