概要

データ部は次の節から構成される。

  1. ファイル節
  2. 作業場所節
  3. MF スレッド局所記憶節
  4. MF オブジェクト記憶節
  5. ISO2002MF 局所記憶節
  6. 連絡節
  7. 報告書節
  8. ISO2002MFXOPEN 画面節

ファイル節では、データ ファイルの構造を定義する。各ファイルは、単一のファイル記述項および 1 つ以上のレコード記述によって定義される。レコード記述はファイル記述項の直後に書く。

作業場所節には、外部データ ファイルに属するのではなく、内部的に作成され処理されるレコードおよび独立データ項目を記述する。また、作業場所節には、値がソース原文内で割り当てられて実行中には変化しないデータ項目も記述する。

MF  スレッド局所記憶節には、各スレッドに固有であり、複数の呼び出しにわたって一貫したデータを記述する。スレッド局所記憶節は、スレッドに固有の作業場所節と見なすことができる。これは再入可能なほとんどのプログラムでの競合問題の解決に役立つ。多くの場合、節の見出しを WORKING-STORAGE SECTION から THREAD-LOCAL-STORAGE SECTION に変更するだけで、ファイル処理を伴わないプログラムを完全に再入可能にできる。

MF  オブジェクト記憶節には、クラス オブジェクト データおよびインスタンス オブジェクト データを記述する。その構造は連絡節および作業場所節と同様である。

ISO2002MF  局所記憶節では、プログラムが再帰可能であるかどうかを特定する。また、局所記憶節は、再帰可能なメソッド内でも指定できる。局所記憶節の個別のコピーは、ランタイム要素が有効になるたびに作成され、そのランタイム要素の有効期間のみ存在する。

連絡節は、別のソース要素によって活性化されるソース要素内に含まれる。連絡節には、活性化する側とされる側の両方の要素が参照するデータ項目を記述する。その構造は作業場所節と同じである。

報告書節にはいくつかのレポート記述項 (RD 記述項) が含まれる。各レポート記述項は 1 つのレポートを完全に記述したものである。

ISO2002MFXOPEN  画面節では、画面の属性を定義する。画面節により、画面上に表示するフィールドの位置を正確に指定したり、ACCEPT または DISPLAY の操作中に特定のコンソール機能を制御したりできる。

MF  同じ方法で記述したデータ レコードとデータ項目の型は同じである。そのような項目の記述は、型定義を宣言することにより便利に操作できる。型定義は、作業場所節および連絡節に配置できる。呼び出しプロトタイプ中の型定義は、プログラム定義内で参照できる。