ANS85 

外部項目および内部項目

呼び出し可能なデータ項目には通常、何らかのデータ表現が格納されている必要がある。ファイル結合子には、ファイルに関する何らかの情報が格納されている必要がある。データ項目またはファイル結合子に関連付けられる記憶域は、外部または内部のいずれかになる。

外部項目および内部項目は、大域名または局所名のいずれかを保持できる。

作業場所節内で記述されたデータ レコードは、そのデータ記述項内に EXTERNAL 句があると、外部属性を持つ。外部レコードを記述しているデータ記述項の下位のデータ記述項によって記述されているデータ項目も、外部属性を持つ。レコードまたはデータ項目が外部属性を持たない場合、それは内部データである。

関連付けられたファイル記述項に EXTERNAL 句があると、ファイル結合子は外部属性を持つ。外部属性を持たないファイル結合子は内部的である。

EXTERANL 句を含まないファイル記述項または整列併合ファイル記述項の下位に記述されたデータ レコード、およびそれらのレコードのデータ記述項の下位に記述されたデータ項目は、常に内部的である。ファイル記述項に EXTERNAL 句が含まれていると、データ レコードおよびデータ項目は外部属性を持つ。

局所記憶節、連絡節、報告書節、および画面節に記述されたデータ レコード、下位データ項目、および関連する各種の制御情報は常に内部的である。連絡節に記述されており、記述されたデータ レコードと他の実行時要素から呼び出し可能な他のデータ項目との間に関連付けがなされているデータに対しては、別途考慮が必要となる。

データ項目またはファイル結合子が外部的である場合、その項目に関連付けられた記憶域は、実行単位内の個々の実行時モジュールにではなく、実行単位に関連付けられる。外部項目は、それを記述する実行単位内の任意の実行時モジュールから参照できる。異なる実行時モジュールからデータ項目またはファイル結合子の個別の記述を使用して外部項目を参照する場合は、常に同じ項目を参照する。実行単位内では、外部項目の表現は 1 つしか存在しない。

データ項目またはファイル結合子が内部的である場合、それに関連付けられた記憶域はそれを記述する実行時モジュールにのみ関連付けられる。