2 バイト文字集合のサポート

 

世界の言語の多くは、日本語のように文字の数が数千にもおよぶ文字集合を使用している。一方、ほとんどのコンピューターでは 8 ビットを使用し、8 ビット コードのそれぞれに各文字を割り当てている。この方式の場合、256 種類までの文字しか表現できない。

理想的には、COBOL プログラマーは文字を表すための内部コードを意識する必要がないことが望ましい。しかし、実際には内部コードの特性がプログラマーに影響を与えることがある。中でも、表せる文字の数が 256 しかないということは、特に大きな制約である。

2 バイト文字集合 (DBCS) は、この問題に対処するためのものである。この方式では、各文字は隣接する 2 つのバイトを用いた 16 ビットのコードで表現される。この方式により、数千種類の文字を表現できる。

DBCS をどのように文字に割り当てるかは、国によって異なる。

COBOL システムで使用されている 8 ビット コードは、情報交換用米国標準コード (ASCII) である。本章では、ASCII コードのことを 1 バイト文字集合 (SBCS) と呼ぶ。

 2 バイト文字集合は DBCS 指令の影響を受ける。

日本語のサポートの詳細については、「2 バイト文字サポートの Micro Focus 拡張」の章も参照。