作用対象の重複

文の送信側項目および受信側項目が記憶領域の一部を共有する場合、

ANS85 ただし、それらの項目を同一のデータ記述項が定義していない場合、

その文の実行結果は不明となる。

MF  転記の重複は、MOVE 動詞を使用する際に作用対象が部分参照および添え字を使用しない場合にのみ、翻訳時に検出される。コンパイラ指令 WARNING"3" を設定した場合、転記の前方重複を検出すると警告メッセージが出される。コンパイラ指令 FLAG"dialect" を設定した場合、その他の重複を検出するとフラグ メッセージが出される。ここで "dialect" は OSVS 以外の方言とする。同じ記憶域を共有する送信側項目および受信側項目を生成する他の操作は検出されない。

MF  COBOL ソース コードの移植性は、MOVE 文が重複していない場合に限り保証されるが、この COBOL システムでは MOVE 文の重複が許可される。そのような文の動作は、BYTE-MODE-MOVE コンパイラ指令の影響を受ける。