MOVE 文

字類が NCHAR である項目同士、定数同士、または項目および定数の間で、データ転記処理に関わるすべての文は、次の一般規則の転記処理に関する規則に従う。
送信側項目の項類 受信側データ項目の項類
英数字 NCHAR NCHAR-EDITED JUSTIFIED を指定した NCHAR
英数字 注を参照 可/G1 可/G4 不可/S2
NCHAR 可/G2 可/G3 可/G4 可/G5
NCHAR-EDITED 不可/S1 不可/S1 不可/S1 不可/S1
JUSTIFIED を指定した NCHAR 可/G2 可/G3 可/G4 可/G5
注: この表に字類が英数字の項目も含めてあるのは、1 バイトのデータ項目または集団データ項目の用途を示すためである。1 バイトのデータ項目のみを含む MOVE 操作の詳細については、「MOVE 文」トピックを参照。1 バイトのデータ項目および 2 バイトのデータ項目が混在する MOVE 処理の詳細については、上掲の表および下記の説明を参照。

構文規則

  1. 送信側データ項目の字類には、NCHAR-EDITED を指定できない。
  2. 受信側データ項目の字類が NCHAR であり、JUSTIFIED 句が指定されている場合、送信側データ項目の字類は NCHAR とする。

一般規則

  1. 送信側データ項目の字類が英数字または英字であり、受信側データ項目の字類が NCHAR である場合、送信側データ項目の 1 バイト文字は、対応する 2 バイト文字に変換されて受信側データ項目に転記される。送信側データ項目内の DBCS 文字は、そのまま受信側データ項目に転記される。

    受信側データ項目が送信側データ項目よりも短い場合は、受信側データ項目に格納できないデータ部分は切り捨てられる。受信側データ項目が送信側データ項目よりも長い場合は、受信側データ項目の右側部分に全角の空白が埋められる。

  2. 送信側データ項目の字類が NCHAR であり、受信側データ項目の字類が英数字である場合、送信側データ項目内の 16 進値が受信側データ項目にバイト単位でそのまま転記される。

    受信側データ項目が送信側データ項目よりも短い場合は、受信側データ項目に格納できないデータ部分は切り捨てられる。受信側データ項目が送信側データ項目よりも長い場合は、受信側データ項目の右側部分に半角の空白が埋められる。

  3. 送信側データ項目の字類が NCHAR であり、受信側データ項目の字類も NCHAR である場合、送信側データ項目内の値が受信側データ項目にバイト単位でそのまま転記される。

    受信側データ項目が送信側データ項目よりも短い場合は、受信側データ項目に格納できないデータ部分は切り捨てられる。受信側データ項目が送信側データ項目よりも長い場合は、受信側データ項目の右側部分に全角の空白が埋められる。

  4. 送信側データ項目の字類が英数字、英字、または NCHAR であり、受信側データ項目の項類が NCHAR-EDITED である場合、受信側データ項目上で編集が行われる。

    受信側データ項目が送信側データ項目よりも短い場合は、受信側データ項目に格納できないデータ部分は切り捨てられる。受信側データ項目が送信側データ項目よりも長い場合は、受信側データ項目の右側部分に全角の空白が埋められる。

    送信側データ項目の字類が英数字または英字である場合、送信側データ項目の 1 バイト文字の 16 進値は対応する 2 バイト文字に変換されて、受信側データ項目に転記される。送信側データ項目内の DBCS 文字は、そのまま受信側データ項目に転記される。

  5. 送信側データ項目の字類が NCHAR であり、受信側データ項目の字類が JUSTIFIED 句を指定した NCHAR である場合、送信側データ項目中の値が受信側データ項目にバイト単位でそのまま転記される。

    受信側データ項目で JUSTIFIED 句が指定されており、送信側データ項目の方が受信側データ項目よりも長い場合は、受信側データ項目の左側の格納できないデータ部分が切り捨てられる。受信側データ項目で JUSTIFIED 句が指定されており、受信側データ項目が送信側データ項目よりも長い場合は、データは右端の文字位置に桁寄せして転記され、受信側データ項目の左端の文字位置から全角の空白が埋められる。