作業場所節

作業場所節は、節の見出しで構成され、その後に独立データ項目用のデータ記述項またはレコード記述項 (あるいはその両方) が続く。データ記述項の構文については、「ファイル記述項の骨組み」トピックに記載されている。

作業場所節の各レコード名および独立項目名は一意とする。それらは修飾できないためである。下位のデータ名は、修飾することで一意にできる場合は、一意とする必要はない。

ANS85 指定するデータ名またはレコード名は、参照されない場合、修飾して一意にしなくてもよい。

一般形式


*

構文規則

  1. 作業場所節は関数定義内またはプログラム定義内で指定できる。クラス定義内では、作業場所節を指定する箇所は、ファクトリ定義またはインスタンス定義のみとし、メソッド定義では指定しない。インターフェイス定義内では作業場所節は指定できない。

説明:

独立の作業場所 (77-level-description-entry)

作業場所節の項目および定数のうち、相互に階層関係がなく、さらに細分する必要もないものは、レコードにまとめる必要はない。代わりに、それらは独立基本項目として分類され、特別なレベル番号 77 で始まる別々のデータ記述項で定義される。データ記述項の構文については、「ファイル記述項の骨組み」の章に記載されている。

各データ記述項には、次のデータ句が必要となる。

  • レベル番号 77
  • データ名
  • 次のいずれか
    • PICTURE 句または
    • USAGE 句。これに USAGE INDEX 句、

      VSC2MF USAGE COMPUTATIONAL-1、USAGE COMPUTATIONAL-2、USAGE POINTER、または

      MFCOB370 USAGE PROCEDURE-POINTER

      ISO2002MF USAGE OBJECT-REFERENCE

      MF USAGE EVENT-POINTER、MONITOR-POINTER、MUTEX-POINTER、SEMAPHORE-POINTER、または THREAD-POINTER

      を指定する。

上記以外のデータ記述句は省略可能であり、必要に応じて、項目の記述を補完するために使用できる。

作業場所レコード (record-description-entry)

作業場所節のデータ項目のうち、相互に明確な階層関係があるものは、レコードにまとめておく。その際、レコード記述の書き方の規則に従う必要がある。ファイル節のレコード記述で使用するすべての句は、作業場所節のレコード記述でも使用できる。

レコード記述の構造

レコード記述は、特定のレコードの特徴を記述する一連のデータ記述項から構成される。各データ記述項は、レベル番号で構成する。

ANS85 選択可能項目として

その後にデータ名または FILLER 句を続ける。さらにその後に、必要に応じて一連の独立句を続ける。レコード記述は階層構造にできるため、記述項で使用する句は、それに続く下位の記述項の有無によって大きく異なる。レコード記述の構造については、「COBOL 言語の概念」の章の「レベルの概念」トピックで解説し、レコード記述で使用できる要素については、「ファイル記述項の骨組み」トピックで解説する。