EXTERNAL 句
EXTERNAL 句は、データ項目またはファイル結合子が外部であることを指定する。外部データ レコードを構成するデータ項目および集団項目は、そのレコードを記述する実行単位内のすべての実行時要素で利用できる。
一般形式
構文規則
- EXTERNAL 句を指定できる場所は、ファイル記述項、または作業場所節のレコード記述項のみである。
- 同じソース要素内で、EXTERNAL 句を含む記述項の左辺の外部名は、EXTERNAL 句を含む他の記述項の外部名とは異なる名前とする。
- EXTERNAL 句を含むデータ記述項、またはその下位のデータ記述項内では、VALUE 句を使用できない。そのようなデータ記述項と関連付けられた条件名記述項には、VALUE 句を指定できる。
literal-1 は文字または各国文字の定数とし、表意定数は使用できない。
EXTERNAL 句は、字類オブジェクトのデータ項目用には指定できない。
- メソッドのデータ部では EXTERNAL を指定できるが、インスタンス データとしては指定できない。
一般規則
- データ名句が指定したレコード内に含まれるデータは外部データである。このデータは、それを記述および再定義 (オプション) している実行単位内のすべての実行時要素から呼び出して処理できる。ただし、次の一般規則に従う必要がある。
- 実行単位内の複数のソース要素が同じ外部データ レコードを記述する場合、関連付けられたレコード記述項の各レコード名は同じとし、かつ各レコードに含まれる標準データ形式の文字数も同じとする。ただし、外部レコードを記述するソース要素に REDEFINES 句を含むデータ記述項を含めることで、外部レコード全体を再定義できる。この再定義は、同じ実行単位の中の他のソース要素と同じにする必要はない。ただし、再定義で必要な記憶領域が、外部データ レコードに必要な記憶領域よりも大きい場合は例外とする。「REDEFINES 句」のトピックを参照。
- EXTERNAL 句を使用することは、関連付けたファイル名またはデータ名が大域名であることを意味するわけではない。「GLOBAL 句」のトピックを参照。
- この記述項に関連付けられたファイル結合子は、外部ファイル結合子である。
EXTERNAL 属性を持つファイルの詳細については、ファイル処理に関する COBOL システムのドキュメントを参照。
- literal-1 は外部データ項目またはファイル結合子の外部名を定義する。同じ外部データ項目またはファイル結合子を参照するすべてのソース要素では、同じ外部名を使用する。
- メソッドのデータ部で EXTERNAL を指定すると、メソッドへの各記述項で EXTERNAL データのアドレス指定が可能になる。