THREAD-LOCAL 句
THREAD-LOCAL 句は、プログラムに入るスレッドごとにデータ項目またはファイル結合子の個別のコピーを作成することを指定する。
制約事項: THREAD-LOCAL は、マネージ コード用に翻訳されたクラス プログラムでは使用できない (ただし、マネージ コードに翻訳された手続き型 COBOL プログラムでは使用できる)。
一般形式
IS THREAD-LOCAL
構文規則
- THREAD-LOCAL 句を指定できる場所は、ファイル記述項、または作業場所節のレコード記述項のみである。
- JVM COBOL アプリケーションでは、データ項目にオブジェクト参照を指定できない。
一般規則
- THREAD-LOCAL 句を指定すると、ファイル結合子またはデータ項目の個別のコピーが作成され、プログラムに入る新しい実行スレッドごとに初期状態に設定される。ファイル結合子またはデータ項目は、それらを作成するスレッドに対してのみ可視化される。ファイル結合子またはデータ項目は、作成元のスレッドの実行終了時、またはプログラムで CANCEL 文が実行された際に破棄される。それ以外の場合は、そのスレッド内のプログラムへの後続の呼び出し時に、データ項目またはファイル結合子は最後に使用された状態になる。
- THREAD-LOCAL 句を指定しない場合、ファイル結合子またはデータ項目は、プログラムに入るすべてのスレッドで共有される。
- シングルスレッド環境では、この句は無視され、プログラムは THREAD-LOCAL 句が指定されていない場合と同様に動作する。