VALUE OF 句

ファイル記述項の VALUE OF 句は、ANSI'85 規格では廃要素に分類されており、ANSI 規格の次回の全面改訂の際に削除される予定である。

この構文は、この COBOL 実装のすべての方言で全面的にサポートされている。FLAGSTD コンパイラ指令を使用すると、この構文を使用するすべての箇所を検出できる。

この機能は標準 COBOL 定義には含まれているが、X/Open の COBOL 言語定義では明示的に除外されているため、X/Open の COBOL 準拠のソースプログラムでの使用は推奨されない。

一般形式 (すべてのファイル)

implementor-name-1 は、任意の利用者定義語、語 LABEL、または語 FILE-ID である。implementor-name-1 が LABEL または FILE-ID である場合、単一の VALUE OF 句には 1 つの implementor-name-1 しか指定できない。implementor-name に複数の LABEL または FILE-ID を指定する必要がある場合は、ファイル記述項で VALUE OF 句を追加指定する。
data-name-1 は作業場所節で定義する。ただし、implementor-name-1 を LABEL に設定した場合は除く。この場合、data-name-1 を定義する必要はない。
data-name-1 は必要に応じて修飾してもよいが、添え字または指標は付けられない。また、data-name-1 は USAGE IS INDEX 句で記述できない。
literal-1 は文字定数とする。表意定数は指定できない。
ファイル管理記述項の ASSIGN 句の中で、external-file-reference、data-name-1、または literal-1 を指定した場合、VALUE OF FILE-ID 句は使用できない (「環境部」の章の「ファイル管理記述項」セクションを参照)。これらのいずれかの場合に VALUE OF FILE-ID 句を使用すると、VALUE OF FILE-ID の指定は、「COBCH1658 ASSIGN は VALUE OF FILE-ID によりオーバーライドされる」(1658-E) に記載のとおり、翻訳時にファイル管理記述項の指定をオーバーライドする。

この句は、implementor-name-1 が FILE-ID に設定されている場合を除き、注記になる。
implementor-name-1 が FILE-ID に設定されている場合、literal-1 または data-name-1 で指定した文字列は、外部ファイル名と見なされる。