組み合わせ条件と否定組み合わせ条件

組み合わせ条件とは、論理演算子「AND」または「OR」を用いて条件を組み合わせたものである。

一般形式


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構文規則

  1. 使用可能な条件は次のとおり。
    • 単純条件
    • 否定単純条件
    • 組み合わせ条件
    • 否定組み合わせ条件 (組み合わせ条件をかっこで囲み、前に論理演算子「NOT」を付けたもの)
    • 上記の条件の組み合わせ。下記の「説明」セクションの表にまとめた規則に従って指定する。
  2. 組み合わせ条件で「AND」または「OR」のどちらかのみを使用する際には、かっこを使う必要はない。ただし、「AND」、「OR」、および「NOT」を組み合わせて使用する際には、かっこを使用すると最終真理値に影響が及ぶ場合がある。

一般規則

  1. 複合条件でかっこを指定しない場合、論理演算子の優先順位 (結合力) に従って、指定された論理演算子が適用される条件が決まり、それに相当するかっこが想定される。この優先順位は「NOT」、「AND」、「OR」の順である。たとえば、「condition-1 OR NOT condition-2 AND condition-3」と指定すると、「condition-1 OR ((NOT condition-2) AND condition-3)」と指定した場合に相当する。
  2. 複合条件でかっこを使用すると、優先順位を用いて条件および論理演算子の結び付きを判別する。したがって、かっこの使用により、上記の指定のように論理演算子の通常の優先順位を変更できる。たとえば上記の複合条件の例では、「(condition-1 OR (NOT condition-2)) AND condition-3」と指定すると意味が変わる。「条件評価規則」トピックを参照。

説明:

条件および条件演算子を結び付け、かっこで囲むための方法を、以下の表に示す。左かっこと右かっこは一対一で対応させ、左かっこは右かっこの左側に記述する必要がある。

表 1. 条件、論理演算子、およびかっこの組み合わせ
要素 条件式内の位置 直前に記述できる要素 直後に記述できる要素
単純条件 どこでも可 OR、NOT、AND、( OR、AND、)
OR または AND 最初と最後は不可 単純条件、) 単純条件、NOT、(
NOT 最後は不可 OR、AND、( 単純条件、(
( 最後は不可 OR、NOT、AND、( 単純条件、NOT、(
) 最初は不可 単純条件、) OR、AND、)

上記のとおり、「OR NOT」は許容される組み合わせだが、「NOT OR」は許容されない。また、「NOT (」は許容されるが、「NOT NOT」は許容されない。