マルチユーザー システムでのファイルの共有

実行時システムでは、この COBOL システムのマルチユーザー機能をサポートしている。このマルチユーザー機能によって、マルチユーザー環境下で利用者がファイルを共有すること、あるプログラムがデータを更新する間は他のプログラムが該当するファイル全体またはそのレコードをアクセスできないようにすることが可能になる。

シングルユーザー環境下では、マルチユーザー用の構文は実行時に効力を発揮しない。しかし、シングルユーザーとマルチユーザーの両方の環境で使用できるように、プログラムを作成しておくことができる。

ファイルは活性状態または非活性状態のいずれかになる。活性状態のファイルは、1 つ以上の実行単位に対してオープンな状態にある。非活性状態のファイルは、どの実行単位に対してもオープンでない。

活性状態のファイルは、排他モードおよび共有モードのいずれかで開かれる。

ファイル編成ごとの共有方法は以下のとおり。

ファイルへのアクセスを共有する各実行単位は、そのファイル内の単一または複数のレコードをロックできる。ただし、単一の実行単位が同じファイルに対して、単一レコード ロックおよび複数レコード ロックの両方を選択することはできない。