ANS85 

組み込み関数

概要

組み込み関数とは一時的なデータ項目であり、その値は、文の実行中にその関数が参照された時点で確定する。組み込み関数の名前は COBOL の語であり、COBOL ソース プログラム内で使用できる COBOL の語の指定したリスト内に含まれる。使用できる全関数のリストについては、「関数の定義」トピックを参照。

関数定義および返却値

各関数の定義により、以下が指定される。

関数一意名

関数一意名は関数を参照するために使用し、COBOL ソース プログラムの手続き部に含まれる。

関数からの返却値は、データ値と見なされる。関数を参照する際に、関数にデータ値を割り当てるメカニズムが実行時に提供される。この評価メカニズムは、関数の値を判別するために、参照元のプログラムが提供するデータ値にアクセスする必要がある。これらのデータ値は、関数を参照する際に、引数と呼ばれるパラメーターを指定することで提供される。関数によっては、引数の取る値の範囲などに制約を設けているものもある。関数の参照時に、その参照で指定された引数で、指定された制約に従う値がない場合、関数の返却値は不定となる。