ADD 文

書き方 1 の一般形式

書き方 1 および 2 では、各一意名は基本数字項目を参照するものとする。ただし書き方 2 では、語 GIVING の後に続く各一意名は、基本数字項目の他に基本数字編集項目を参照してもよい。書き方 3 では、各一意名は集団項目を参照するものとする。
各定数は数字定数とする。
作用対象の合成は、次のとおり決定される (「手続き部」の章の「算術文」トピックを参照)。
1. 書き方 1 では、指定した文のすべての作用対象が作用対象の合成に用いられる。
2. 書き方 2 では、指定した文のすべての作用対象のうち、語 GIVING の後のデータ項目を除いたものが、作用対象の合成に用いられる。
3. 書き方 3 では、作用対象の合成は、対応するデータ項目のペアごとに別々に行われる。
書き方 3 では、CORR は CORRESPONDING の省略形である。
浮動小数点数字定数および浮動小数点数字データ項目は、数字データ項目または定数を指定できる任意の箇所で使用できる。

「手続き部」の章の「ROUNDED 指定」、「ON SIZE ERROR 指定」、「CORRESPONDING 指定」、「算術文」、「作用対象の重複」、および「算術文での複数の結果」トピックを参照。また、「COBOL 言語の概念」の章の「明示範囲符および暗示範囲符」セクションおよび「言語の基礎」の章の「範囲明示文」セクションも参照。
書き方 1 では、語 TO の前にある作用対象の値を合計し、その合計値が identifier-2 の現在の値に加えられた結果が直ちに identifier-2 に格納される。語 TO の後ろに続く作用対象ごとに、この処理が左から右方向に繰り返される。
書き方 2 では、語 GIVING の前にある作用対象の値を合計し、その合計値は、identifier-3 (結果として得られた一意名) が参照する各データ項目の新しい値として格納される。
書き方 3 では、identifier-1 内のデータ項目が、identifier-2 内の対応する項目に加算されて格納される。
COBOL システムでは、実行中に有意な桁が消失しないように十分な作業領域が用意される。