Enterprise Server アーキテクチャ

制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。

次の図は、エンタープライズ サーバー インスタンスのアーキテクチャおよびコンポーネントの概要を示します。

図 1. Enterprise Server アーキテクチャ
エンタープライズ サーバー インスタンスのアーキテクチャの図

エンタープライズ サーバー インスタンスには、複数のプロセス、およびプロセス間通信で使用する 1 つの領域があります。

COBOL アプリケーションは独自のアドレス空間で実行されるため、エンタープライズ サーバー インスタンス内で実行されている他のプログラムから分離されます。複数のプロセスを実行することで、クライアントの要求メッセージに対応する COBOL プログラムを同時に複数実行できます。

インスタンス プロセスには、コンソール デーモン、サーバー マネージャー、および通信プロセスが含まれます。これらのプロセスは次の機能を実行します。

すべての種類の要求で、基本的な通信メカニズムとして TCP/IP を使用します。

エンタープライズ サーバー インスタンスは 1 つの通信プロセスとともに作成されますが、信頼性および耐障害性を高めるために通信プロセスを追加することもできます。

エンタープライズ サーバー インスタンスは、2 つのサービス実行プロセス (SEP) とともに作成されます。SEP は、クライアント要求を処理する COBOL プログラムを実際に実行するプロセスです。処理の負荷により必要となる場合は、SEP をさらに追加できます。

プロセス間通信領域には、エンタープライズ サーバー インスタンス内で利用できるすべてのサービスの定義を保持する共有メモリがあります。これらの定義は Directory Server にあります。これは、エンタープライズ サーバー インスタンスの外に位置し、インストール環境で実行中の エンタープライズ サーバー インスタンスに関する情報を含むことができます。また、プロセス間通信領域は、エンタープライズ サーバー インスタンスのプロセス間で要求および応答を受け渡すためにも使用します。