アラビア語のサポートに関する考慮事項

端末エミュレーション

アラビア語のサポートが有効なエンタープライズ サーバー リージョンに接続するには、TN3270 端末エミュレーターがアラビア語の EBCDIC 420 コード ページをサポートしている必要があります。このサポートについて、Micro Focus では IBM の Personal Communications エミュレーター (PCOMM) でテストしてあります。アラビア語入力用に PCOMM セッションを構成する方法の詳細については、IBM のドキュメントへの外部リンク「Configuring Sessions」を参照してください。

合字の特殊なケース

アラビア語の右から左への入力モードに設定されている端末エミュレーターでは、「Lam Alef」文字の組み合わせを使用する場合にアラビア語のコード セットのサポートについて特別な注意が必要になることがあります。

これらの 2 つの文字を入力すると、1 バイトの EBCDIC コード ポイントとそれに続く EBCDIC スペース (0x40) で表される合字に変換されます。PCOMM を使用している場合、この組み合わせを入力すると、追加のスペースを考慮してカーソルが自動的に 1 スペース左に配置されます。カーソルを右に戻してこのスペースを削除することも可能ですが、削除すると ASCII への変換時に問題の原因になることがあります。スペースが削除されている場合、ASCII への変換時に置き換え文字 0x1A が使用されます(ただし、この状況で EBCDIC に変換し直すと、正しい合字コードと EBCDIC スペースに戻ります)。

エミュレーターで追加スペースが自動的に追加されない場合は、手動で追加する必要があります。そうしないと、上記のように変換で問題が発生します。

次の表に、変換を正しく行うために追加のスペースを保持する必要がある Lam Alef 文字の組み合わせを示します。
Visual EBCDIC 420 論理 ASCII 1256 説明
B8 40 E1 C7 Lam 独立形 + Alef 独立形
B2 40 E1 C2 Lam 独立形 + 上部 Madda 付き Alef 独立形
B4 40 E1 C3 Lam 独立形 + 上部 Hanza 付き Alef 独立形
B9 40 E1 C7 Lam 独立形 + Alef 語尾形
B3 40 E1 C2 Lam 独立形 + Madda 付き Alef 語尾形
B5 40 E1 C3 Lam 独立形 + Hanza 付き Alef 語尾形