パフォーマンスの問題

多くのプロジェクトでは、ある時点でパフォーマンスの問題を特定します。また、場合によっては、プロダクション システムで速度低下が発生することがあります。これら 2 つのタイプのパフォーマンスに関する問題は異なるものであり、異なる方法で取り組む必要があります。

実装時のパフォーマンス テストでは、できる限り次の手順に従うことをお勧めします。

本番環境への移行後に処理速度の低下が発生している場合、明確にすべき点は「何が変わったのか」ということです。たとえば、アップグレードされたハードウェアである可能性があります。ハードウェアの性能を強化してもパフォーマンスが向上するとは限らず、実際には、そのハードウェアを活用できるようにアーキテクチャまたはシステム セットアップが構成されていない場合には、パフォーマンスが低下することもあります。何も変わっていないと思われる場合には、速度の低下が発生した際にどのような処理がシステムで実行されているかを調べてください。お客様からの報告によると、速度の低下時にアンチウィルス ソフトウェアや大量の検索が実行されていることがよくあります。

検討すべきパフォーマンスの非常に重要なもう 1 つの側面は、仮想マシン環境です (この環境がセットアップの一部である場合)。これまでの経験から、VM での実行は直接のハードウェアのパフォーマンスに対して負荷が最大 20% 増加することが明らかになっています。Enterprise Server 環境の実行に使用している VM の構成およびセットアップの調査に VM コンサルタントを採用することが非常に重要となります。