動的 CTF コマンド ライン ユーティリティの使用例

次の例では、プロセス ID 6765 で実行中の COBOL アプリケーションのファイル ハンドラーで、低レベルの入出力ランタイム イベントのトレースを削除し、メモリ割り当て/割り当て解除イベントおよびカタログ イベントのトレースを追加します。

cblctd -Cf mf.rts:fsys -Ct mf.mffh.xfh:memory,catalog -p 6765  

次の例では、プロセス ID 1244 で実行中の COBOL アプリケーションに myctfopts.log ファイルにリストされた CTF トレース オプションを適用します。ログ ファイル内のオプションの形式は、「動的 CTF の構文オプション」セクションで説明されている形式と同じにします。

cblctd -f myctfopts.log -p 1244  

次の例を使用して、アプリケーションの実行中に CTF トレースを動的にオンにできます。

まず、使用している CTF 構成ファイルで、トレースする必要のあるコンポーネント イベントの初期セットが定義されていることを確認します。次に、CTF 構成ファイルで mftrace.level=none を指定して、すべてのコンポーネント イベントの出力を無効にします。トレース レベルを変更することにより、アプリケーションの実行開始後に CTF トレースを有効にできるようになりました。イベントが有効になっていない場合、アプリケーションの実行時にパフォーマンスのオーバーヘッドはありません。

したがって、出力するランタイム イベントが構成ファイルで定義されていて、COBOL アプリケーションがプロセス ID 4892 で実行されている場合は、次のコマンドを使用してトレースを有効にできます。

cblctd –Lc mf.rts:debug –p 4892

同様に、トレースを動的に無効にできます。

cblctd –Lc mf.rts:none –p 4892