JUSTIFIED 句

JUSTIFIED 句は、受信側データ項目内での非標準の桁寄せを指定する。

一般形式


JUSTIFIED 句の一般形式の構文

構文規則

  1. JUSTIFIED 句は、基本項目レベルでのみ指定できる。
  2. JUST は、JUSTIFIED の省略形である。
  3. 数値項目または編集を指定したデータ項目には、JUSTIFIED 句を指定できない。
  4. 索引データ項目 (「USAGE 句」セクションを参照)

    VSC2MF またはポインター データ項目

    には、JUSTIFIED 句を指定できない。

  5. OSVSVSC2MF 外部または内部浮動小数点数データ項目には、JUSTIFIED 句を指定できない。

一般規則

  1. 受信側のデータ項目に JUSTIFIED 句が記述されており、送信側データ項目のサイズが受信側データ項目よりも大きい場合、左端の文字が切り捨てられる。受信側のデータ項目に JUSTIFIED 句が記述されており、受信側データ項目のサイズが送信側データ項目よりも大きい場合、データはデータ項目の右端の文字位置に揃えられ、左端の文字位置には空白が埋め込まれる。

    送信側データ項目の内容は考慮されない。つまり、項目内の後続空白文字は抑制されない。

    たとえば、PIC X(4) のデータ項目があり、その値が「A 」 (A の後ろに空白が 3 つ) であるとする。これを、PIC X(6) JUSTIFIED のデータ項目に転記すると、結果は「 A 」となる。同じデータ項目を PIC X(3) JUSTIFIED のデータ項目に転記すると、左端の文字が切り詰められ、結果は「 」 (空白が 3 つ) となる。

  2. ENTMF USAGE NATIONAL の受信側データ項目に JUSTIFIED 句が記述されており、送信側データ項目のサイズが受信側項目よりも小さい場合、未使用の各位置はデフォルトの UTF-16 の空白 (NX'0020') で埋められる。USAGE UTF-8 の受信側データ項目に JUSTIFIED 句が記述されており、送信側データ項目のサイズが受信側項目よりも小さい場合、未使用の各位置はデフォルトの UTF-8 の空白 (UX'20') で埋められる。他のすべての用途では、未使用の位置は英数字の空白で埋められる。
  3. JUSTIFIED 句を省略すると、基本データ項目にデータを割り当てる際の標準桁寄せの規則が適用される。「COBOL 言語の概念」の章の「標準桁寄せ規則」トピックを参照。