特長・機能【Silk Performer

SCROLL DOWN

特長

1. 初めてでも分かりやすい操作性

Silk Performerのワークフローバー

Silk Performer は、負荷テストの一連の手順をワークフローバーに表しています。ワークフローバーの各ボタンは、スクリプトの作成、実行、結果分析のタスクを示しており、左から順番に作業を行うことにより、負荷テストが進んでいきます。

現在行っている作業が終了すると、次のアイコンが有効になるため、初めての方でも簡単にアプリケーションの操作が可能になります。

2. クライアントの動作をシミュレーション

スクリプトの動作をシミュレートした画面

Web アプリケーションの表現力も進歩し、Flex や AJAX というクライアントでの動作が必要なコンテンツが増えてきました。今までの負荷テストでは、サーバーに負荷を与えることが重要視されていたため、仮想ユーザーの動作までシミュレートするものではありませんでした。

Silk Performer では、仮想ユーザーの動作までシミュレートし、Flex や AJAX などクライアントの動作を確認することにより、正確な負荷テストを実現しました。また、異なるブラウザのユーザーエージェントをサーバーに送信し、Web コンテンツのレンダリングが可能です。

3. モバイルデバイスでの負荷テスト

Silk Performer はスマートフォンやタブレットを利用した負荷テストを簡単に実行することができます。エミュレーターや実機でも動作の記録ができ、モバイル環境を含めたハードウェアや OS、ブラウザの種類に依存せずにテストスクリプトを再生することができます。
また、再生時には帯域幅やサーバーとの距離などもシミュレートしますので、モバイル環境でのリアルな負荷テストを実現することができます。

4. 仮想アプリ、仮想デスクトップでの負荷テスト

情報セキュリティ対策としてインターネット分離の導入が進んでいます。Silk Performer は、Citrix XenApp、Citrix Desktop に対する負荷テスト、性能テストをサポートし、安全面に考慮した仮想環境の利便性確保に貢献します。

5. 性能要件に基づいた負荷テストの実現 Silk Centralとの連携

性能要件に基づいたテスト計画と実行、その結果を確認・監視することで性能品質の観点から効率的に負荷テストを管理することが可能です。

Silk Performer は、テスト管理ツール Silk Central と連携することにより、要件との関連付け、計画的な実行、テスト結果の管理、ポートフォリオ・ レポートの作成等がより容易に行えます。

機能

1. スクリプト作成・確認

スクリプトの作成

スクリプトの記録は、ユーザーが送受信するデータのほか、AJAX エンジンのようにブラウザ内で動作するイベントの記録やモバイルデバイスの実機を使用した記録などもできるため、現実的なスクリプト作成が可能です。

スクリプトの確認

スクリプトの確認

作成したスクリプトを試行することにより、試行時に実行された実際のデータを正確に表示できます。
たとえば、HTML ページ(すべての埋め込まれたオブジェクトを含む)の実行時に、ユーザーが送受信するデータを視覚的に作成し、エラーが発生した際のアプリケーションの画面イメージを確認することもできます。

また、詳細な応答タイマーの統計情報や Google PageSpeed を使用した分析により、アプリケーションを稼働させる前にパフォーマンス問題の根本原因を突き止めることもできます。

2. 設定

Silk Performer は、ネットワークの帯域幅やクライアントからサーバーまでの距離、アクセスするユーザーの特徴などを設定することができます。
また、1つのスクリプトに対し、複数の設定を持つことが可能です。
これにより様々な環境を想定した現実的な負荷テストのシミュレーションが可能です。

3. 実行

各種ワークロードの画面

統合されたワークロードのウィザードを使用して、簡単に現実的なシナリオを作成することができます。
性能テストや限界テストには増加ワークロード、ロングランテストには定常ワークロードを使用するなど、目的に合ったワークロードを用意しています。負荷テストを行う PC に対し、実行できる仮想ユーザー数をあらかじめ確認することができます。これにより仮想ユーザーを生成する PC が別途必要かどうかを確認でき、ハードウェアリソースの準備が効率的になり、コスト削減にもつながります。

また、負荷テストの実行時にリアルタイムで分析できるため、サーバーへの負荷が正確に把握でき、効率的にパフォーマンスの問題点を特定できます。

4. 結果レポート

リアルタイム分析と負荷テストレポート

負荷テストが終了すると、パフォーマンスに関するデータが収集されます。

また、素早く問題点を検出できるようテンプレートも用意されています。
結果レポートのエクスポート形式は、Word、HTML、CSV、Excel から選択でき、内容を簡単にカスタマイズすることができるので、エビデンスやあらゆるレポート作成に活用できます。

5. クライアント分析

PageSpeed の結果画面

Silk Performer は、ユーザーの視点から Web ページの診断を提供します。クライアントからの Web ページに対するパフォーマンス問題を、ページコンポーネントとクライアントのネットワーク情報から正確に指摘します。
また、Google PageSpeed を利用して、潜在的なパフォーマンスの問題箇所を指摘し、最適化するためのアドバイスを提供します。

6. サーバー分析

Server Analysis Module (SAM) を使用すると、サーバーの統計データを監視し、SAM が取得したサーバーデータと負荷テスト結果の相互関係を確認できます。
また、システムのバックエンドサーバーがファイアウォールの後ろにある場合でも、サーバーで発生している問題を効率よく認識することができます。

7. エンタープライズ·アプリケーションのサポート

企業のアプリケーション環境の幅広いビジネス・シナリオをシミュレートします。SAP、Oracle、Citrix、BMC、IBM メインフレーム等におけるさまざまなトランザクションを再現し、パフォーマンス上の問題を解決することができます。

8. モバイルのサポート

モバイル実機でのスクリプト記録

モバイル環境の負荷テストで課題になるのは、「モバイルデバイス特有の画面サイズ」や「通信規格と通信速度」です。
Silk Performerはモバイルデバイスでの負荷テストにも対応しています。テスト動作の記録はPCでのエミュレーターだけでなくモバイルデバイスの実機でも行えます。

再生の環境は、モバイル環境も含むハードウェアや OS、ブラウザの組み合わせの中から自由に選択ができます。

9. レスポンシブwebデザインへの対応

モバイルデバイスの普及に伴い、閲覧するデバイスごとに柔軟に表示を切り替えられるレスポンシブwebデザインを採用したWebサイトが増加しています。
Silk Performerは、レスポンシブwebデザインを用いて作成されたコンテンツの要素を調査し、各デバイスに特化した解像度の負荷テストを行うことができます。

10. ネットワーク・エミュレーション

ネットワーク環境のエミュレーション

携帯電話の規格(3G、4G、LTE Advanced、GSM 他)や無線LAN(IEEE 802.11g/n)、有線(Ethenet)などの帯域幅、クライアントからサーバーまでの距離を指定することによる待機時間、パケット損失率をシミュレートすることができます。
これによりモバイルデバイスやクラウドなどのさまざまな環境を想定した、リアルな負荷テストが実行できます。

11. Silk Centralでテスト工程を一元管理

Silk Centralから見た負荷テストの実施履歴

Silk Central は、マイクロフォーカスが提供する、ソフトウェア開発ライフサイクルをトータルに支えるテスト管理ツールです。近年では開発サイクルの短縮化や品質保持の徹底、開発環境の多様化などに対応するために、テストケースが煩雑化しており、テスト工程の管理の重要性が急速に高まっています。そのため、テストの進捗状況や要件修正による影響を迅速に把握し、それらの情報を容易に共有化できる具体的なソリューションが必要とされています。Silk Central はテスト工程を可視化することによって、様々な情報の整合性の確保や共有が可能になり、ソフトウェア開発の品質・生産性の向上を実現します。

また、Silk Performer は Silk Central と連携することによって、より容易に負荷テスト計画および結果の管理を実現することができます。

12. 連携による利点

  • 性能要件に基づく、負荷テスト計画の作成と管理
  • 負荷テストのスケジューリング、自動実行
  • 負荷テストの結果の管理、レポート