========================================================================= M I C R O F O C U S N E T E X P R E S S 3 . 0 ========================================================================= ファイルハンドラ FixPack (TM) ============================= V1.0.001 目次 ==== 概要 重要な事項 変更内容 提供されるファイル 免責事項 概要 ==== FixPack は、既にインストールされた Net Express 3.0J に対して、機能強化と問 題点の改修を与えるのもです。ひとつの FixPack は、ひとつのコンポーネントのみ を更新するようになっています。この FixPack は、ファイルハンドラコンポーネ ントを更新します。 FixPack は、クライアントライトインストールされた Net Express に適用すること はできません。システムアドミニストレータが、この FixPack をサーバインストー ルにインストールしなければなりません。 FixPack をインストールするには、WebSync のダウンロードページで ファイル名.EXE をクリックします。直接あなたのブラウザからファイルを開いても、 あるいは、一時ディレクトリに保存してから実行しても良いです。このファイルは 自己解凍圧縮ファイルであり、自動的に FixPack をインストールしてくれます。 FixPack をインストールするのに、他に必要なことがあれば、以下で説明されてい ます。 ひとつのコンポーネントに対する連続した複数の FixPack は累積的に提供されてい ます。即ち、各々の FixPackは、以前の FixPack で提供されていた全てのものを含 みます。従って、FixPack を適用するときに、そのコンポーネントに対する以前の バージョンの FixPack を適用する必要がありません。もし、以前のバージョンの FixPack が既に適用されていても、問題はありません。 ウィンドウズのコントロールパネル中の「アプリケーションの追加と削除」を使っ て、この FixPack を削除することができます。Micro Focus Net Express をクリッ クすると、削除対象として選択できるコンポーネントのリストの中に、FixPack が 表示されます。FixPack を削除すると、適用された全ての変更が取り除かれ、Net Express のこのコンポーネントをオリジナルのベースソフトウェアに復元させます。 重要な事項 ========== この FixPackをアンインストールすると、従属するすべての FixPackは自動的に アンインストールされます。 ここでは、本FixPackによって生じるロック機構に関するの内部仕様変更が、既に開 発されているアプリケーションの動作上の非互換を起こし得る場合について説明しま す。 FixPackをインストールする前の Net Express 3.0J では、FILEMAXSIZEランタイム チューナーの省略値は 8 でした。これは、以前の版の COBOL製品と違っています。 ファイルハンドラ Fixpack v1.0.001 以降をインストールすると、FILEMAXSIZEの省 略値は 4 になります。これは、ファイル内のアドレッシングを32ビットの値で保持 するもので、以前の版の COBOL製品と互換性があります。 このように省略時設定が変わったので、FixPackをインストールする前にコンパイル したモジュールと、インストール後にコンパイルしたモジュールは、異なる設定が混 在してしまいます。これをさけるために、FixPackをインストールしたら、FILEMAXSIZE の値をどちらかに統一した上ですべて再コンパイルして下さい。 FILEMAXSIZE の値が異なるアプリケーションがファイルを共有しようとすると、ファ イルが破損したり、ロックのエラーが起きたりすることがあります。FILEMAXSIZE を 8 に設定すると、Windows NT下の NTFSファイルシステムではファイル内アドレッ シングを 64ビットの値で保持します。1ギガバイト以上のサイズのファイルにアクセ スするにはこの設定が必要です。その場合、すべてのアプリケーションをこの設定で 再コンパイルする必要があります。 以下の場合には、FILEMAXSIZE を 8 に設定することはできません: o Windows 95 または Windows 98 でアプリケーションを実行する場合。 (この場合 FILEMAXSIZE=8 を設定しても無視されて FILEMAXSIZE=4 として 実行されます。) o アプリケーションが FATファイルシステムにアクセスする場合。 FATファイルシステムは 32ビットまでのアドレッシングしかサポートしていま せん。 (この場合 FILEMAXSIZE=8 を設定しても無視されて FILEMAXSIZE=4 として 実行されます。) o 同一のファイルを Windows NT 上のアプリケーションと、Windows 95 / 98 上のアプリケーションとで共有する場合。 o 同一のファイルを、32ビットアドレッシングしかサポートしない旧版のCOBOL のアプリケーションと共有する場合 FILEMAXSIZEオプションは、ファイル内の相対オフセットを内部的に保持するのに 使用するバイト数を示します。この指定は、内部的なロック機構の処理方式にも 影響します。 同一のファイルにアクセスするプログラムは、すべて同じFILEMAXSIZEの設定値で なければなりません。そうでないと、セマフォやレコードロックが正しく処理さ れなくなり、結果的に共有するファイルの破損を生じ得ます。 変更内容 ======== ここでは、この FixPack で提供される変更点について説明します。 V1.0.001 での追加 ================= o FILEMAXSIZE オプションの省略値が 8 から 4 に変更されました。 詳細は、「重要な事項」の項を参照して下さい。 o SORT USING で行順編成ファイルを指定するとき、すべてのソートキーを 含む長さに満たないレコードがあるとエラーが発生するという問題があ りました。 -702106 o データ圧縮された順ファイルに対する SORT で不正な結果を生じること がありました。 -702202 o 複数のソートキーに重複がある場合の SORT で不正な結果を生じること がありました。 -702541 o ファイルマッパでの [PRINTER] 指定が正しく動作しませんでした。 CHARSET(EBCDIC) でコンパイルされたプログラムがこの指定のファイルに WRITEするとき、ASCIIのテキストファイルが作成されるのが正しい動作です。 -702210 o Fileshare でトランザクション操作を行うとき、同一レコードに対して REWRITE文 と DELETE文 を引き続き実行したあとで ROLLBACK を行うと、 DELETEはロールバックされるが REWRITE はされないという問題がありま した。 -515348 o ファイル名中に文字 '+' を使用することができませんでした。 -515439 o Fileshare 経由で、UNCのファイル指定("\\server\share\subdir\file.dat" のような)をオープンすると、ファイルステータス (9/004) が起こると いう問題がありました。 -702221 o Fileshare NLM経由で、NetWareボリウムを含むようなファイル指定 ("vol2:\subdir\file.dat" のような)をオープンすると、ファイル ステータス (9/004) が起こるという問題がありました。 -702692 o CALLFH"XFH2BTR" 指令でコンパイルされたプログラムで、ファイル指定を 文字定数で与えていない場合に、実行時にファイル名が 13文字に切り落 とされてしまうという問題がありました。 -702078 o Rebuild /d オプションで回復できる破損データレコードのサポート範囲 が大きくなりました。 -510783 o 最大レコード長が 3969 から 4095 までの間の、データ圧縮されたファイル が Rebuild の /f または /d オプションで正しく処理できないという問題 がありました。 -515803 o Rebuild /d オプションでストライプ化されていない IDXFORMAT"8" 形式 のファイルも取り扱えるようになりました。 -702754 o Rebuild は Btrieveファイルを変換するためには /rオプションでレコード 長を指定し、/s:btrv オプションを指定しなければなりませんでした。 o MFSort は符号付きバイナリデータをサポートしていませんでした。この FixPack では、FIELDS命令中にフィールドタイプとして "SB" を指定でき ます。 -511136 V1.0.000 での追加 ================= o キー名を明示的に指定しない START文(省略時は主キーが指定されたとみ なされる)に引き続いて、主キー以外のキーを明示的に指定した READ文 を実行するとエラーが発生するという問題がありました。 この問題は、異なるファイルに対する START文と READ文の場合でも起き ました。 -513305 提供されるファイル ================== ここでは、この FixPack で新規に提供されるファイル、または更新されるファイル の一覧を挙げます。 V1.0.001 での追加 ================= base\lib\mffh.obj base\lib\extfhsub.obj base\lib\bsio.obj base\lib\extsm.obj base\lib\fsinst.obj base\lib\fsrcvr.obj base\lib\fsserver.obj base\lib\fspthnam.obj base\lib\fhrsub.obj base\lib\xfh2btr.obj base\lib\callrb.obj base\lib\rebuild.obj base\lib\rbldsub.obj base\lib\mscvsub.obj base\lib\rbldmain.obj base\lib\cdfh.obj base\lib\basicval.obj base\lib\idxcheck.obj base\bin\mffh.dll base\bin\utils.lbr base\bin\fs.dll base\bin\fsservice.exe base\bin\mfsort.exe base\bin\xfh2btr.gnt base\bin\rebuild.exe base\bin\callrb.lbr V1.0.000 での追加 ================= base\lib\mffh.obj base\lib\extfhsub.obj base\bin\mffh.dll base\bin\utils.lbr 免責事項 ======== 本ソフトウェアは、いかなる保証事項も与えられずに、そのままの形で提 供されるものです。 マイクロフォーカスは、本ソフトウェアに関するいかなる保証 (市場性や目的適合性などに関するものを含みます。)も、明示か黙示か、 法定のものか否かを問わず、おこないません。 マイクロフォーカスおよびその供給元である第三者は、生じたいかなる間接的、特別、 派生的、または結果的な侵害、損失または損害についても、たとえそのよ うな損害が生じ得ることを事前に知らされていた場合でも、責任を負いま せん。 ======================================================================== Micro Focus is a registered trademark, and Net Express, Mainframe Express, FixPack and AddPack are trademarks, of MERANT International Ltd. ======================================================================== Copyright (C) 1996-1999 MERANT International Ltd.